• "権原"(/)
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  1. 茨城県議会 1992-09-21
    平成4年農林水産常任委員会  本文 開催日: 1992-09-21


    取得元: 茨城県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-12
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時33分開議 ◯冨山委員長 ただいまから,農林水産委員会を開会します。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2 ◯冨山委員長 本日の本委員会記録署名委員を御指名申し上げます。  久保田委員と西條委員にお願いいたします。      ─────────────────────────────── 3 ◯冨山委員長 今期定例会における本委員会の審査日程について申し上げます。  御通知申し上げましたとおり,委員会は本日1日とし,その順序は,農地部,農林水産部の順といたしたいと存じます。よろしくお願いいたします。      ─────────────────────────────── 4 ◯冨山委員長 それでは,これより農地部の審査を行います。  議案の審査を行います。  第134号議案平成4年度茨城県一般会計補正予算(第3号)中農林水産委員会所管事項を議題といたします。  説明を求めます。  清原農地部長。 5 ◯清原農地部長 御審議をいただく案件の説明に先立ちまして,2点ほど御報告をさせていただきます。  まず,霞ヶ浦用水事業についてでございます。  この事業は,霞ヶ浦,利根川及び鬼怒川の水を利用して,水不足に悩む県西県南地域の29市町村を対象に,農業用水,工業用水,水道用水をあわせて供給する総合用水事業でございまして,このうち農地部は,22市町村,受益面積1万9,600ヘクタールに用水を供給する農業水利事業を進めております。  既に,2市3町1村の約2,300ヘクタールの水田で水を利用しておりまして,負担軽減を主な目的とした計画変更の説明を全市町村において完了し,現在,同意取得を進めているところでございます。  同意の状況でございますが,まだ,取りまとめてはおりませんが,全体として,同意率は8月末で3分の2に達していると聞いております。  次に,那珂川沿岸農業水利事業の進捗状況について御報告させていただきます。
     この事業は,那珂川に水源を求めまして,水戸市外12市町村の5,544ヘクタールの農地に農業用水を供給する国営事業でございます。現在,同意取得を進めていることは,前回の委員会で報告させていただいたところでございますが,その同意取得の状況でございますが,90.5%──これは,8月10日現在でございますが──と順調に進んでおります。  今後は,事業申請,国営事業所の開設に向けて,なお一層の努力をしてまいりたいと考えております。今後とも,委員長初め委員各位の御指導,御協力をお願い申し上げます。  次に,本日,御審議をお願いいたしております案件について御説明申し上げます。  お手元にお配りしております資料をごらんいただきたいと思います。  今回,提出いたしました案件のうち,まず,第134号議案平成4年度茨城県一般会計補正予算(第3号)についてでございます。  第1に,歳入歳出予算の補正でありますが,補正項目は,土地改良管理指導費土地改良事業費及び国土調査費でございます。  その主な理由は,県単緊急経済対策の一環としての補正,さらには,国庫補助金の割り当ての確定等に伴う補正でありまして,その補正総額は5億9,773万9,000円の増額でございます。  財源の内訳は,特定財源3億5,247万7,000円,一般財源2億4,526万2,000円でございます。この補正によりまして,農地部の予算は508億2,861万2,000円となり,県予算に占める割合は5.59%となります。  課別の予算につきましては,お配りしております資料をごらんいただきたいと存じます。  第2は,債務負担行為の補正でございますが,新規分といたしましては,湛水防除事業工事請負契約など3件,これは,括弧書きで新規分と書いてございますけれども,変更分といたしましては,地盤沈下対策事業工事請負契約の1件でございます。  第3は,地方債の補正でございます。  補正の内容は,第1の歳入歳出予算の補正に伴い,記載の限度額の変更をしようとするものであります。  詳細につきましては,担当課長より説明させますので,御審議のほどよろしくお願いいたします。 6 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  次に,深谷農地管理課長。 7 ◯深谷農地管理課長 それでは,農地管理課関係の補正予算につきまして御説明させていただきます。  説明書3)でございますが,3)の93ページをお開きいただきたいと思います。  農地管理課関係でございます。  まず,農地総務費でございます。  そのうちの農地諸費の16万1,000円でございますが,これは,常陸太田の土地改良事務所の公共下水道工事の受益者負担金の経費でございます。平成4年度から平成7年度まで,受益負担金として支払うということでございます。  次に,土地改良管理指導費でございます。  このうちの農地集団化事業費でございますが,備考欄の換地処理促進対策費補助でございます。これは,国の内示に伴う補正増でございまして,県の土地改良団体連合会の中に換地センターというものがございますが,これの事務費の補助でございます。  それから,県営換地生産金処理費でございます。これは,県営の土地改良をやる際に,個々の地権者では若干の面積の増減がございますが,これにつきましては,お金で精算するという制度がございまして,この経費でございます。当初予算では10地区を換地処分ということで計上させていただいたわけでございますが,換地が大分進んだということで,さらに5地区を追加する。10地区から15地区ということで,それの処理費に伴う補正増でございます。  94ページでございますが,土地改良事業推進対策でございますが,この内訳としまして,また,戻ってきまして,93ページに,土地改良区育成強化対策費がございます。土地改良区の経営基盤の強化をするために,今,合併を促進しているわけでございますが,今回,八郷地区,八郷町には18の土地改良区がございますが,これを合併しようということで,合併のための計画樹立費とか,あるいは,事務機器の補助,これに伴う経費でございます。  次,94ページでございますが,土地改良管理費指導センター補助,これも国の内示に伴います補正増でございます。土地改良管理センターが県の土連の中にございますが,これの運営に関する補助でございます。具体的に申しますと,専門指導費の賃金が一部単価アップになったということと,指導件数がふえたということでの補正増でございます。  次に,土地改良事業等負担金積立促進対策事業費補助でございます。これは,土地改良事業を実施した土地改良区が事業に関する地元負担金,これを,今後,納めていくわけでございますが,ある一定以上の積立金をするということになりますと,土地改良区に対して事務費の補助がされる制度がござまして,今回,清明川の土地改良区がこの制度に乗るということで,これに伴います補助,補正増でございます。  以上,農地管理課関係2億181万円の増額補正でございます。  よろしく御審議をお願いいたします。 8 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  次に,高橋農地計画課長。 9 ◯高橋農地計画課長 続きまして,同じページでございますが,農地計画課所管の補正内容につきまして御説明させていただきます。  まず,農地計画課の補正内容としましては,大きく分けまして,土地改良事業費で2億9,041万8,000円と,それから,96ページの国土調査費169万2,000円の2つの補正でございます。  まず,元に戻りまして,94ページの土地改良事業費でございますが,2億9,041万8,000円が予算でございます。  内容的には,特定財源が1,313万8,000円でございます。それから,一般財源で2億7,728万円でございます。御存じのとおり,土地改良事業の国営事業に該当しない小規模な地域に対しまして,県費の単独の補助をするものでございます。今回,本年度中に何としても整備しなければならないということで,地元からの強い要望を受けまして,これに対応する補正でございます。内容的には,単県土地改良事業費の中の一般地帯土地改良事業費,34地区分としまして1億8,076万円の補助金でございます。  それから,山急地帯土地改良事業でございますが,8地区分としまして,3,724万円の補正であります。  それから,ため池整備事業としまして,新規分としまして2地区と,既に,割り当て地区の変更ということで1地区分を含めまして,2,000万円の補正増額でございます。  それから,用水障害対策事業としまして,1地区分の新規追加でございまして,2,500万円でございます。  それから,農業集落排水事業費としまして,変更分1地区分としまして,1,000万円の増額補正でございます。それに伴う事務費としまして270万円の補正でございます。  次に,水利調査費でございますが,これは,ほとんど内容的には,予算額859万8,000円でございます。財源は,859万8,000円が同額国庫でございます。内容的には,すべて,国の委託の確定によるものでございまして,水利調査費では417万4,000円をもちまして,新しく2地区の調査をしようとするものでございます。1つは,木炭を使用しまして,水質浄化のデータ等を収集する調査としまして,環境増進対策調査でございます。そのほか,2つ目が,農村の生産及び農村の生活環境の中から出てまいります廃棄物を,今後,地域の資源としましてリサイクルしていく手法を確立するための事例収集としまして,農村地域資源リサイクル環境整備モデル調査というものを,この水利調査の中で,今回,新しく調査するものでございます。  次の土地利用調査費でございますけれども,102万4,000円の増額でございます。新たに,これは,第三次土地利用基盤整備基本調査というものを実施するために,県内全市町村を対象にしまして,土地利用の状況,基盤整備の状況等を調査するものでございます。そのほか,広域土地改良事業推進調査としまして340万円の増額補正でございます。  この補正によりまして,今回,新たに3つの調査を実施しようとするものでございます。1つは,水利権の申請事務の改善に資するために,いろいろな事例等を収集する委託調査でございます。水利権申請対策調査というものが1つございます。2つ目が,鬼怒川流域の合理的水利用促進のために,現況調査等調査する鬼怒川流域地区施設型調査というものを実施する予定でございます。3つ目が,今後の農用地造成事業を促進するために,農用地等整備保全計画推進調査というものを今年度から奥久慈地域で実施する予定になっております。  以上,3つが広域土地改良事業でございます。  次に,96ページに移りまして,土地改良計画設計費の調査でございます。予算額としまして612万円の増額でございます。  内容的には,95ページに戻っていただきまして,農村活性化住環境整備実施計画策定事業費ということで,472万円の増額でございます。これにつきましては,今年度,新たに,農村の活性化を進めるために,土地改良事業と一緒に面整備等を行いまして,その中から,一部宅地用途に使用する土地を造成していくことの調査でございます。これを実施するための基本計画,あるいは,実施計画等を実施するものでございまして,今年度は,鉾田町の徳宿でこの地区の調査を進めようとしているところでございます。  次の農村環境整備実施計画策定事業費補助でありますが,これは,140万円の増額でございます。この事業は,活力あるむらづくりを促進するため,既に,モデル事業等で事業を完了している市町村を対象にしまして,農村の環境整備,あるいは集落内道路,それから,親水施設等の整備等を総合的に行うものでございまして,今年度は,実施計画としまして,山方町で実施する予定になっております。  次の国土調査169万2,000円の内訳でございますけれども,1つは,地籍調査費135万円の増額でございます。財源的には,国補が74万3,000円,一般財源が60万7,000円でございます。御存じのとおり,地籍調査を進めるためのものでございますが,今年度が36市町村で73平方キロメートルの地籍調査を実施するわけでございますが,それに伴いまして,事務費の国の割り当ての決定に伴うものでございます。  次の土地分類調査でございますけれども,予算額としまして34万2,000円,国補財源が17万1,000円,一般財源が17万1,000円というふうなことでございます。  土地分類基本調査は,土地のいろいろな地形なり土質なり地質等を調査しまして,5万分の1の地形図にそれを印刷するものでございますが,本県の場合,30地幅に県全体を分類しまして,その中に,今年度,新たに,当初は2地区の印刷でございましたけれども,日立区域を一部加えましたための事業量の増に伴う国の確定に伴うものでございます。  以上,農地計画課の合計としまして,今回,補正額が2億9,211万円,財源としまして,特別財源が1,405万2,000円,一般財源が2億7,805万8,000円の増額要望でございます。  よろしくお願いいたします。 10 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  次に,片岡農地部技監兼農地建設課長。 11 ◯片岡農地部技監兼農地建設課長 同じページで,農地建設課の予算について御説明申し上げます。  農地建設課の内容は,全部,土地改良事業費でございます。予算で2,017万7,000円,特定財源で6,505万8,000円,一般財源でマイナスの4,488万1,000円というような数字になっております。  内容でございますけれども,まず,県営ほ場整備では,2億5,762万6,000円の予算額を補正いたします。特定財源では1億7,346万円の増でございます。一般財源で8,416万6,000円ということになっておりまして,これは,県営ほ場整備事業,90地区ございます。これらにつきまして,国庫の補助金の確定による補正でございます。  続きまして,98ページでございます。  県営土地改良総合整備事業費でございます。予算額で1億7,491万円,特定財源で1億6,993万2,000円,一般財源で497万8,000円の補正でございますが,これは,県営の土地総地区20地区に対する国補の確定による補正でございます。  次に,団体営土地改良総合整備事業費でございます。予算で5,505万9,000円,特定財源で3,552万5,000円,一般財源で1,953万4,000円の補正でございますが,内容としましては,備考に書いてありますように,畑地基盤対策特別パイロット事業費,5地区に対する補正,それから,調査設計費補助に対する──これは17地区でございますが──に対する補正,それから,小規模排水対策特別事業費,これは7地区でございます。以上の地区に対する国費の確定に伴う補正でございます。  次に,農村基盤総合整備事業費でございます。予算でマイナス5億6,361万8,000円,大幅な減になっております。特定財源で,国庫で3億8,329万8,000円の減,一般財源で1億8,032万円の減ということになっております。これは,農業集落排水事業が41地区やっているわけでございますが,当初の予定では,相当大幅な予算割り当てが予定されていたわけでございますが,国の確定によりまして,このような5億3,700万円の減というような確定を見たための減でございます。  続きまして,100ページでございます。  広域営農団地農道整備事業でございます。予算で5,380万円の増,特定財源で3,655万円の増,一般財源で1,725万円の増でございます。これは,広域営農団地農道整備事業で,8地区に対する国費の確定によるということでございます。  次に,農林漁業用揮発油税財源身替農道整備事業費でございますが,予算で,4,240万円の増,特定財源で3,288万9,000円の増,一般財源で951万1,000円ということで,これは,農免道路でございますが,22地区に対する国費の確定に伴います補正でございます。  以上,いずれも国庫補助金の割り当ての確定に伴う補正であります。  次に,債務負担行為補正について御説明したいと思いますので,1)の8ページをお開きいただきたいと思います。  8ページに,第2表債務負担行為補正(新規分)というのがございまして,事項の上から3番目,4番目に湛水防除事業工事請負契約というのがございます。これは,岩井市の鵠戸沼2期地区の第2機場に係る工事請負契約を締結するための債務負担行為の補正をお願いするわけでございます。  内容としましては,平成4年,平成5年で利根川へ排水いたします機場の基礎工事を2ヵ年工事として発注するためにお願いをする内容でございまして,限度額としまして4億5,000万円ということでございます。  それから,次の東大場,これは,現在水戸市,もとの常澄村でございますが,東大場地先で,涸沼川に排水樋管を設置するわけでございますが,これは,建設省へ委託契約を締結するものでございまして,これも,平成4年,平成5年で事業を行うということでございまして,平成5年分として,限度額2,000万円の補正をお願いしているところでございます。  次に,10ページでございますが,10ページに変更分というのがございます。上から3番目に,地盤沈下対策事業工事委託契約でございます。これは,県西の五霞村にあります五霞地区の地盤沈下対策事業に係る工事の委託契約でございます。これは,利根川から用水を取水するための取水樋管の事業でございまして,これも建設省へ委託をして,平成4年,平成5年ということで事業をやる計画でございますが,当初の見積もりは4億円でございましたが,精査の結果,4億5,000万円必要だということが判明いたしましたので,今回,変更をお願いするところでございます。  次に,12ページをお開きいただきたいと思います。  地方債の補正でございますが,土地改良費として,県営土地総等において,起債の対象範囲が拡大されたために補正するものでございます。  以上でございます。  よろしく御審議をお願いいたします。 12 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  次に,古賀水利課長。 13 ◯古賀水利課長 それでは,資料3)に戻っていただきたいと思います。ページは101ページからでございます。  水利課の補正予算の内容について御説明申し上げます。  まず,土地改良事業費で,予算額8,364万2,000円の増額,特定財源7,366万7,000円,一般財源997万5,000円でございます。  事項別内容でございますが,まず,霞ヶ浦用水事業推進費は1,263万8,000円の減額となっております。特定財源で2,111万3,000円の減,一般財源では847万5,000円の増額でございます。  この内容でございますが,一つは,霞ヶ浦用水事業推進調査費といたしまして,これは,全額国委託,全額国庫で,現計4,120万円で調査実施中でございます。  この内容といたしましては,一つは,霞ヶ浦用水事業計画変更中でございますが,この計画変更をするに際し,関係機関の御協力をいただいております。例えば,普及所とか,あるいは土地改良事務所というのがございますが,その機関の説明会等に対する協力事務費が一つと,もう一つは,霞用水事業は大分進みまして,県西地方の方にも一部水がかかるようになりまして,これから畑灌利用等も出てくるのですけれども,畑灌利用するに際しまして,地元の一部から,この水で畑灌して大丈夫かなという心配も出ている向きもございますので,実際に霞ヶ浦用水の水を使いまして畑灌の実験を行う。実験,試験を行いまして,影響,異常のないことを皆様に知っていただいて,安心して利用していただけるようにしていこう,こういうような調査を今年度から実施することにしております。その調査のうち,畑灌はハウスをつくりまして,畑灌装置をつくって行うのですけれども,その施設費につきましては,国で直接工事を行うということになりまして,国が行った工事を県が借りて,県がそれを使用して栽培試験をするということになりましたので,その分,2,111万3,000円の減額をするものでございます。  もう一つの中身といたしましては,霞ヶ浦用水事業総合調整費で847万5,000円の増額でございますが,これは,現在,霞ヶ浦用水事業が計画変更中でございますけれども,霞用水事業の推進協議会の体制強化のために,事務局長を県から1名派遣いたしまして,本年度から──本年度1年ですけれども──派遣しております。その事務局長の人件費の一部を助成するというものでございます。  なお,前年度は,事務局長は県の推進事務所長が兼務しておりました。その前の年までは専任の事務局長がいたのですけれども,健康を害しまして退職した,こういう経緯がございました。  続きまして,那珂川沿岸土地改良事業推進費でございますが,300万円の補正増,特定財源で150万円,一般財源で150万円の増でございます。那珂川沿岸,先ほど部長の御説明にもございましたけれども,現在,同意取得中で,約90.5%と,かなりの同意をいただきまして,いよいよ着工体制に入ってきたわけでございますけれども,着工するに際しましては,着工いたしますれば,まず,ダム工事になってまいりますので,そのダム着工以前にあの周辺の取得水利権者,あるいは漁業者との協議調整が必要となってまいります。これらの調整を行うための補正でございます。  次に,102ページに入ってまいりますが,県営かんがい排水事業費で4,982万円の増額,特定財源で4,982万円でございますが,県営かんがい排水事業,現計45億1,700万円で,45地区で事業実施中でございます。このうち霞ヶ浦周辺におきまして水資源開発公団が行っております霞ヶ浦開発事業によります水位変動の影響を受ける地区が2地区ございます。その2地区につきまして,水公団が補償として持つべき分を原因者負担ということで,今回,予算化いたしまして,それを組み入れて考慮していくということになっておりますので,その分,補正するのが一つでございます。700万円でございます。  それから,もう一つ,原因者負担で,これは灌排の出島地区というのがございますけれども,ここでは,霞ヶ浦から出島の台地にかん水する用水路工事,管工事を施工中でございますが,この管路工事のうち一部を,その敷地を村が借り受けて,道路として利用したいという御要望がございます。管路敷の上を利用するものですから,管路の構造的な強化を図る必要がありますので,その部分,施行費が高くなってまいります。その部分について村で負担してもらうということで,4,000万円の補正増でございます。  次が県営畑地帯総合土地改良事業費の4,346万円の増額,特定財源で4,346万円でございます。これは,畑総事業で大野中部2期というのがございます。大野村でございますが,ここで,受益地から地区外に排水路を抜く工事がございます。いわゆる流末処理でございますが,ここで,受益地から地区外に排水路を抜く工事がございます。いわゆる流末処理でございますが,その水路につきましては,県道のいわゆる路面排水,それから,その地区から流れていくときに国道51号を横断するのですけれども,この国道も流末処理をする必要があるということで,建設省と県土木と土地改良,この三者が協同で施行することになりました。そのうち,建設省と県土木が原因者負担として持つべき分が,今年度4,100万円でございますので,その分を増額補正するものでございます。  以上でございます。  それから,3)は終わりまして,1)の8ページをお開きいただきたいと思います。  第2表の新規分の上から5番目に,県営かんがい排水事業工事請負契約というのがございます。これは,債務負担行為の補正でございます。  事業内容といたしましては,岩崎堰地区頭首工に係る工事請負契約を締結する。これは,岩崎堰となっておりますが,中身は岩崎堰にかかる管理橋でございます。期間が平成5年から6年,限度額は1億400万円でございます。  この中身でございますけれども,現在,岩崎堰の改修工事を平成2年度から実施中でございます。なお,岩崎堰本体は,平成2年の第1回県議会で債務負担行為5ヵ年間分を御承認いただいておりますが,それに基づきまして,本年度も施工中でございます。その堰の上に管理橋を設置する計画になっておりまして,この管理橋を本年度から平成6年にかけて製作架設したいということでございまして,本年度分施行を除きまして,来年度,さらに平成6年分,合わせて1億400万円を,今回,債務負担行為をお願いしたい,こういうことでございます。  以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 14 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  以上で,説明は終わりました。      ─────────────────────────────── 15 ◯冨山委員長 これより質疑に入ります。  質疑のある方はよろしくお願いいたします。  常井委員。 16 ◯常井委員 今,農地建設課から説明がありました農村基盤総合整備事業,これが,説明はあったわけなのですが,農業集落排水事業,41地区で減額が5億6,300万円というのはかなり大きい金額なのですね。これは,内容をもう少し説明してもらえませんか。本来なら,事業を拡大していくべきものが,余りにも大幅な減額,国補に伴う減額というようなことでございますけれども,これ,ひとつ,内容を聞かせてもらえますか。 17 ◯片岡農地部技監兼農地建設課長 実は,予算を組むときに,倍々ゲームを,実は,農集排事業は今までやってきたわけでございます。国からの予定が非常に大幅につくであろうと,特に生活関連枠絡みで予算は相当大幅になるという予定で,倍々に,実は,予算を上程してきたわけでございます。たまたま,今年度も,非常に大きな額で伸ばしてきたのですが,昨年度70億円台,ことし90億円台というようなことで,伸び率を国からの情報等を参考にしまして,予算を計上してきたわけでございます。たまたま,全国的にこの事業が伸びたということで,予測が,若干,関東の枠が縮まったということで,こういうことになったわけでございます。5億円の大幅な減に今回はせざるを得ないということでございます。御理解をいただきたいと思います。
    18 ◯常井委員 全国的な調整の中で落ちたというようなことのようなのですけれども,今回,この補正予算等に係る問題で大幅に減額されたけれども,国は10兆7,000億円というような,大幅な,公共事業を始め,商工労働部までやって,金利の補てんまでやって,結局,景気の総合経済対策をやろうと,そういうようなことになっていますね。そうした中で大幅に減額されるということはまことに残念だと思うのです。それは農政振興上非常に問題だと思うのですが,今後に期待いたしますけれども,今回の予算の中で,いわゆる総合経済対策事業を国が打ち出して,10月に国会が開かれようとしている。その中で,例えば,推測にしても,本県内の農地部に対する諸事業費というものはどのぐらい見込むか,恐らく作業は進んでいるのではないかと,こう思うのです。そうした際に大幅に取っていかなければならないのではないかと思うのですが,どうですか。部長,見込み,事務的な面ではどんなふうに進んでいますか。 19 ◯清原農地部長 総合経済対策関連の予算ということでございますが,この間の一般質問におきまして,知事が答弁しておりますけれども,今回,単県事業につきましては,総合対策事業を,一応,織り込んだ予算で補正をお願いしているということで,土木事業,土地改良事業合わせまして,かなりの単県事業の補正をお願いしているわけでございますが,国の予算につきましては,現在,数字の調整中でございまして,それが固まり次第,本県におきましても,国補関連の予算の見通しがつきましたならば,その時点で確定したいということで進めております。  今,議員が御指摘のように,作業が進んでいるのではないかということでございますが,農地部といたしましても,地元と調整をしながら,現在,作業を進めております。まだ,数字は固まってはおりませんが,今回,補正をお願いしておりますのは,国補の確定に伴う分だけでございまして,今おっしゃいましたように減っているところもあるわけでございますが,緊急対策といたしましては,その辺も絡めまして,事業の促進を図ってまいりたいというようなことで,概算でいきますと,60億円前後の数字を,今,予定しているところでございます。 20 ◯常井委員 せっかくのこうした機会で,かなり経済的にも落ち込んでいるということですから,農地部も,全国第2位の農業県というようなところの農業用基盤整備ということで,かなり成果をおさめておりますけれども,非常に農業をめぐる諸問題というのは厳しいものがありますので,できる限り,近代的な農業が経営されるように,魅力のある農業ができるような基盤整備というものに,この際,予算を大幅に伸ばしていただいて,頑張っていただきたいと思います。  それから,それに関連して,まず,県内の土地改良の基盤整備という面的な整備等が中心でありますけれども,約70%のほ場整備が行われてきたと一般的には言われているわけです。ただ,その中で,どうしてもおくれがち,例えば,県営事業,あるいは畑も含めたもの,あるいは畑総合整備事業,こういったもので,いろいろな角度からきめの細かい農業基盤整備というものが行われてきている。しかしながら,特に水田の基盤整備をやっても,その後のいわゆる農道,比較的,一般市町村民が利用される,農作業よりも,むしろ市町村民が利用されるような,比較的利用価値のある農道,そういったものが舗装がされていないです。それと,道路が,私も,随分,田んぼやら畑を見てみるのですが,農道が真っ直ぐ来ていても,ここに河川の整備がありますと食い違ってしまうのです。例えば,自分の土地が向こうにあってもぐるっと,相当うまく換地をやったつもりだけれども,なかなかそうばかりもいかないので,ぐるぐる回って歩いたり,あるいは,作業道路以外の一般の社会的な利用というような,いわゆる農村の環境整備の一環というようなところで交通網も非常に整備してきた。だが,その食い違っている点がある。その橋梁の問題,橋梁というものは,今のモータリゼーションの中でどうしても橋がなければ川を渡れない,用排水路が大きい,どうにもならない。それで,道路の舗装化というもの,これは,農道であっても,どうにもならない。それで,道路の舗装化というもの,これは,農道であっても,非常に若い人たちがいるわけではないし,昔は農道などは勤労奉仕で,みんなで,自分で使う道路だからとやったわけなのです。ところが,今は,そういうふうに働ける人がいない。だから,農道を管理する能力がなくなってきているということが農村の実態だと思うのです。例えば,ほかのことを言っては悪いのですが,林道などもこれに対しては,林道でさえすら,県は改良に対して50%の補助金を出してやっている。これは,県営整備事業でやれば問題なく75%で,そのほかは長期低利資金とかなどでできたわけです。ところが,一旦,仕事が終わってしまった,県営事業が終わってしまった。それで,舗装されていない農道というものはたくさん県内にあると思うのです。これをやらないと草ぼうぼうになったり,あるいは,砂利道ででこぼこになったり,そして,農作業がほとんどが機械化になっていますから,その機械の従来にも支障を来すということになって,幹線農道を主軸にした,いわゆる利用されるべき農道が非常に管理ができなくなって,荒れ放題になってきているということが実態だと思うのです。  これに対して,県は,実態を聞いてからでいいですが,例えば3ヵ年計画だとか,5ヵ年計画だとか,10ヵ年の後には自動車が通れる道路,例えば3メートル以上の農道については全線舗装化をする,そういうような計画を持つべきだと私は思うのですが,部長から,見解はどうですか,お聞かせいただきたい。 21 ◯清原農地部長 ただいま,農道舗装の話でございますけれども,土地改良事業計画の中では,一応,幹線,あるいは準幹線といったところまで,現在の採択基準と申しますか,計画の中で,舗装するような計画にはなっているわけでございます。今,委員が御指摘なされたのは,具体的にはまだ処置していないところもあるわけでございますが,確かに,最近,道路が一般の人たちにも非常に利用される機会が多くなってまいりまして,農耕用だけではなくて,通勤通学にも使われているところが多いわけでございますが,そういうところにつきましては,市町村と協議いたしまして,どうしても必要なところについては,市町村の費用等も投入いたしまして,一緒にそういう事業をやるというのがございます。  御質問の,長期計画の中で農道舗装をするというような計画を立てられないかということでございますが,先ほど申し上げましたように,土地改良事業,農道等幹線道路,いわゆる地域との連絡道路というような位置づけもございまして,農道全体を一律に舗装するということには,なかなかいかないのではないかと思いますが,実態に応じまして,市町村道,一般道路として,舗装すべきところにつきましては,いろいろな事業制度もございますので,環境整備事業とも絡めながらやれるような仕組みもございますので,そういうことで,できるだけ進めていきたいと思います。 22 ◯常井委員 その前向きな姿勢はわかりますけれども,実態として,例えば幹線農道に準ずるような準幹線でもいいですから,それで未舗装の道路,それは大体何キロメートルぐらいありますか,県内で,わかりますか。 23 ◯片岡農地部技監兼農地建設課長 実は,県営のほ場整備だけ,ちょっと例に取り上げて御説明しますと,昭和39年から制度ができまして,我々,鋭意,面工事を進めたわけでございます。今まで,現在完了しているのは82地区,約2万5,000ヘクタール,それから,現在継続中で90地区,約1万5,000ヘクタールというような形で,水田のほ場整備を鋭意進めているわけでございます。  今まで完了した地区での幹線農道等の舗装率でございますが,23%と非常に低うございます。ただ,現在,継続中の地区におきましては78%,約8割近くが舗装できる,あるいは舗装しているというふうに変わっております。これも,事業の制度の仕組みの中で,昭和40年代までは非常に国の方の助成措置が厳しい縛りの中で事業をやりましたので,おおむね砂利道で,舗装は本当の幹線だけというような形できたわけでございますが,昭和50年度中盤から,いろいろ整備水準を上げてくれというような要望で,どんどん伸ばしてきて,現在はこういう形になっております。先ほど,委員から御指摘がございましたような橋梁等も,ない道路がいっぱいあるじゃないかというお話でございますが,現在のものは,何かの理由をつけながら,できるだけ橋梁もつけていくと。 24 ◯常井委員 何キロメートルありますか。 25 ◯片岡農地部技監兼農地建設課長 まず,農道舗装の実態でございますが,完了地区でございますが,幹線農道が約500キロメートル,そのうち舗装延長が120キロメートル,幹線以外の支線農道等が2,700キロメートル,このうち舗装が100キロメートルということでございます。それから,現在やっている地区でございますが,幹線農道は180キロメートル,そのうち舗装は140キロメートル,支線農道等は約2,000キロメートル,このうち舗装延長は200キロメートルでございます。現在は,先ほど申し上げましたように完了地区では23%の舗装率,継続地区におきましては78%というふうな数字になっております。 26 ◯常井委員 これは,やはり全国の中で北海道に次ぐ農業県というだけに,しかも,道路の延長はまさしく平坦地,関東平野の中枢を占める本県の農業,農地の基盤である,そして,農地部が苦労しなければならないゆえんがここにあると思うのです。現在までに,私が今聞いている範囲内で計算してみますと,既に完了している中で23%といいますけれども,これと,幹線で380キロメートル,支線で2,600キロメートル,まだ,未舗装で残っているということになるんですね,今の説明を聞くと。それから,現在工事中の中でも1,800キロメートルの200キロメートルとなっているわけですね。合わせますと4,920キロメートルのやつがまだ未舗装の農道である。それで基盤は70%進んでいる。こういうふうになりますと,私は,せっかくだけれども,これは,緊急に農道の改良整備の事業というものを計画すべきだと思います。田んぼを歩いて,草ぼうぼうで,でこぼこの砂利道で,あれは舗装をやっていれば,非常に,管理でも何でもいいんですよ。あの道の中でガタガタガタガタ,今の何でもかんでも機械化の中でやっていたのでは大変に不便だと思うのです。それで,一般の人たちが通るのです。今度は耕作もできなくなってしまうのです。だから,そういうような面で,幹線,支線合わせて約5,000キロメートルの農道の舗装化という方向に,今年度はとにかく間に合わない,今,幾ら言っても,部長は,緊急経済対策の中でも60億円ぐらいであろうというような大まかな見込みを言っていますけれども,その中ではもちろんだけれども,ある制度というものをフルに活用して,農地部ここにありというような威信を示すならば,私は,年度計画をつくるべきだと思うのです。これは,できなかったら,いつになってもできないですよ。ただ,だらだらで,ある制度を利用してつくっているのでは,農道の完全舗装というのはできないです。どうですか,部長。年度計画を立てる研究会でも何でもやって,新年度からそういう計画を進めると,こういうことが私は大事だと思います。  もう一つ,参考に聞くけれども,先ほど水の問題がちょっと出ておりましたけれども,水環境整備事業という中でやっておりますけれども,やはり,農村の昔からの自然のふるさとというべきものは,やはり農村,山村にあるわけです。そうした中で,最近,霞ヶ浦用水事業がここでありますけれども,改めて聞こうとすれば大変なことになりますから,これを省略いたしますけれども,集落の中に,例えば,霞ヶ浦の水は問題なく,農作物には,水田には非常に効果的に,今年度の干ばつなんかでは,あの霞ヶ浦用水は神様です。農地部は神様だ,本当を言えば。しかしながら,今の,例えば蔬菜園芸,例えば果菜類,葉菜類,あるいは軟弱野菜類等をつくった場合に,それと集落の周辺の,例えば,小さい排水路なり,あるいは用水路なり,あるいは生活の中において,一般の溜地整備なり,そういった中で使われるようなところというものは,水辺をきれいにしようというようなことで農地部が一生懸命にやっている。そういった水を使われるところへ持ってきたら,ある程度池などへ出てきた場合には,アオコぐらいは抜いてやるような事業というものは,私は,必要だと思うのです,これは,水環境整備の事業で。それらもあわせて,これは,水利課長の方からお聞きしたいと思うのですが,部長,農地建設課長でも結構ですけれども,これは,我々農林水産委員会としても重大問題だと思うんです。このまま放任してはおけないです,あの農道の実態を見たときに。だから,本腰を入れた対策計画というものを考える必要があるかどうか,ひとつお聞かせいただきたい。 27 ◯清原農地部長 農道舗装の長期計画でございますが,ただいま舗装がおくれている実態を申し上げたわけでございますけれども,従来の土地改良事業の整備率の問題等もございまして,申し上げたような実態になっているわけでございますが,土地改良事業の推進につきましては,土地改良10ヵ年計画ということで,10年を単位に計画をつくりまして,それを目標に進めているわけでございます。現在,第4次の10ヵ年計画ということで,平成7年を目標にした整備目標を掲げまして進めているわけでございますが,農道だけを今すぐ長期計画をつくるということは,そういう面でも全体計画の中に織り込むのは難しい状況にもございますので,第5次の計画には,今の農道整備計画も舗装事業も位置づけいたしまして,計画的な推進を図っていきたいと思っております。  そのほか,先ほども申し上げましたが,地元からの要望にこたえる形で,各種の事業を適用いたしまして,事業の促進を図っていきたいと思っております。  それから,水質の問題でございますが,特に霞ヶ浦のアオコ問題が,今,大きな課題になっているわけでございまして,霞ヶ浦自体での浄化もしているわけでございますが,なかなかあれだけの量を浄化するというのは非常に難しい。そういう意味で,私ども農業用水として利用する分について,何とか水質の改善を図れないかということで,いろいろ検討はしております。先ほど,水利課長が申し上げました霞用水関連で,そういう調査もするということになっております。今後,一生懸命,水質浄化につきまして努力していきたいと思っております。 28 ◯古賀水利課長 水環境の問題でございますけれども,今,部長の方からもお答え申し上げましたけれども,水環境を整備するということにつきましては,農林省の方でも,特に近年,重点的に考えておりまして,平成3年度から水環境整備事業という制度を創設いたしました。  この事業の内容ですけれども,目的は,とにかく,溜池とか,あるいは水路とか,農業用の用排水施設のあるところで,その施設の管理等を兼ねまして,水辺の環境を整備していこうというようなことでございます。具体的には,例えば,周辺に環境にやさしいといいますか,生物や植物,動物が進めるような護岸を行うとか,遊歩道をつくるとか,あるいは,ベンチ等を置いて,ちょっとした公園のようなものをつくるとか,あるいは,一部を回してせせらぎをつくるとか,いろいろなことを工夫しておりますけれども,そういう内容の事業でございます。  本県でも,本年度から,一つは,猿島郡の三和町と猿島町の間に東山田という調整池を霞用水でつくるのですけれども,その調整池の周辺を水環境整備できれいにしていこう,こういうようなことを実施しておりますし,もう一つは,稲敷郡の桜川村で大きな排水路がございますけれども,前川地区というのですが,そこの排水路を護岸しながら環境整備を図っていく。そういうことをしながら,水辺空間をきれいにし,いわゆる地域の人に親しんでもらう。あわせて,水質等の改善も図っていく。このような事業に,今,取り組んでいるところでございます。  部長もちょっと申しましたけれども,今後,水辺環境は非常に重要になってまいりますので,霞用水等進んでまいりますと,実際に県西の地方に霞ヶ浦の水がいく。今までの水とまた違う水が行くわけでございますので,そこで皆さんが水に親しんでいただけるような,例えば,用水機場とか,あるいは保安ポンプとかとかつくっていきたいというふうに考えておりますので,それらにつきまして,先ほど補正予算で御説明申しましたような調査事業を今年度から開始していきたいと考えております。  なお,アオコの状況でございますけれども,アオコにつきましては,水田が1万7,000ヘクタールぐらい,現在まで,霞ヶ浦中心に,水田用水に使っておりまして,アオコ水のおかげで特に影響は出ておりませんけれども,これから畑にかかっていく場合に,心配されている方がかなりいらっしゃいますので,畑灌につきましては,簡単に除去できる装置を工夫して,安心して使えるようにしていきたい。そういう調査も,今回の補正の予算の中でやっていきたいというふうに考えているところでございます。 29 ◯常井委員 聞けば幾らでも時間がなくなって,ほかの委員さんに迷惑がかかると思うんですが,今,水の問題に関しては,でき得る限り,アオコが除去されて水辺環境を整備していくというようなことで御努力を願いたい。モデル的だと思うのですが,県内2ヵ所でやっているという話,これは,どんな成果が上がるかわかりませんけれども,農地部でやっているのですから,立派にできると思うのです。特に農林部等においては,農政企画課で農村公園等もやっていますし,そういったものとのタイアップ等が必要なのではないか。横の連携も密にしながら,農村のそうした環境整備として,できる限り例えば1万7,000ヘクタールの霞ヶ浦の水が供給される,そういった仕組みはかなりアオコというものが同時に供給されるわけですから,そういったものを使うのはできるだけ除去して使われるような形にお願いをしたいと思うのです。  それから,今,部長が,土地改良10ヵ年計画は私もわかってはおりますけれども,年次ごとにやっていますね。これの中で,私は,早急に,見直しをやる必要があると思う。  それと,もう一つは,ただ市町村,地元からの要請に応じてそれに対応して,今までは来ていたというけれども,今後の第5次土地改良事業10ヶ年計画の中に盛るということを明言していますから,これは大いに結構ですが,ただ,その際に,地元負担というものがかかってまいりますと,土地改良区の中では最終的には農民の負担です。これは,農民では,今,負担できるだけの経済力がないと思うのです,実際問題として。そこへもってきて,これにかわるものとして何を見出すかというと,財源の問題ですが,本県だけではなかなか難しい。これは,県の地方課等も十分やって,自治省との連携をとりながらやる地財法の,地財計画の中に,地元負担というものを,道路として,いわゆる市町村道ならばそれに織り込めるわけですから,農道も,一部は今までの県営の中でも織り込まれてはおりますけれども,地財計画の中に織り込まれるように,中央要望事項として採択をして進めるというような,こういった,政治的にも,あるいは国の行政,県の行政等とも一体化した進め方をしないと,約5,000キロメートルにわたる幹線農道,支線農道というものは,私は,いつまでたっても解決つかないと思うのです。そういったことを部長に特に要望を申し上げて,これは,部長の取り組みの,いわゆる精神的な問題ですが,取り組まんとする意欲のほどを,私は,1回,この委員会で正式にお聞きをしておきたい,将来のために。 30 ◯清原農地部長 ただいま,農道舗装事業を進めるための御質問といいますか,御提言と申しますか,お話でございますが,最近,土地改良事業が,公共性と申しますか,広域性と申しますか,そういうことが認められてきてまいりまして,地財法の中にも,一部ではございますが,対象になってきております。なかなか農道は一般道路との関係もございまして,難しい面もあるわけでございますが,農林省においても,そのような働きかけもしているところでございます。委員御指摘のように,国の財政措置がなければ,農家負担ではなかなか持ち切れないという面もございますので,今後,国へも大いに働きかけをしてまいりたいと思っております。 31 ◯常井委員 ひとつ,頑張ってください,これは,やってもらわなければ。 32 ◯冨山委員長 ほかに,質疑は。──野口委員。 33 ◯野口委員 少し長くなると思うけれども,30分でできるかどうか。  今,説明を聞いておりますと,土地改良区なんてやって,非常に一生懸命やっているということは,聞いて,そのとおりだと思いますけれども,苦情処理というのはどこでやるのかな。きのう聞かれたんですが,うちの方で,岡郷土地改良区の田所仙松さんという人が家へ来たんですよ。10年たっても解決つかないんだと。ということは,今まであった土地が,換地でもらったところが,上のいいところは取ってしまって向こうへ埋めてしまって,自分のところは低くなってしまって何もつくれないような状態,それでは困ると,本人は,土地改良をやってくださいよと言って判こを押したわけではないんだけれども,法律では90%か何%とかあるでしょう,それでできるという。何回言っても,今の理事長さんというか,峰東次さん,その人に話しても,その前の人に話しても,全然取り上げてくれない。だから,もう10年もつくらない。面積は8畝幾らと小さいけれども,どうしたらこのことは解決できるかと相談受けたのですが,そういう苦情処理の相談はどこにあるんですか。 34 ◯深谷農地管理課長 事業によって,団体営,あるいは県営いろいろございますが,土地改良関係は農地部の出先であります土地改良事務所がございますから,そこで,いろいろな問題について調整,特に,土地改良事務所の中では用地管理課がございますから,そこの方で,いろいろお話を聞く形になっていると思うんです。 35 ◯野口委員 理事長というのは全体を司っているんだから,もちろん,話があれば,そういうところへ進達するなり,こういうことだからと言うのが本当だろうと思うのだけれども,全然,10年も放ったらかしておくというような,私,ちょっと聞けないんだけれども,現在のとおりでやると,上土取ってしまったから,全然作物ができない。そういうような状態で非常に困るんだから,ひとつこういう問題は解決してもらいたいと思っているんですが,委員会があるんだといったら,そこでちょっと話してくれないかと,こういうことを,きのう,言われてきたわけです。それは要望しておきます。  もう2点,少し大きな問題で,小さな問題からだんだん入っていきたいと思っているんですが,境に東部土地改良区というのがあるのを御存じでしょう。知っていますか。そこに,ふれあいの里というのを建設計画していると,そういう陳情書があがっておりますか。 36 ◯深谷農地管理課長 そういう話があることは薄々わかっておりますが,正式に相談は来ておりません。 37 ◯野口委員 そもそもの始まりということは,現在,家庭菜園としてつくらせておるんですが,ここに,農業委員会と一般の行政との絡み合いがうまくいっていないのではないかと私は思うんだけれども,家庭菜園として,今,貸しておくんですが,地主には15万円払っている。借りる方は10万円,町の支出金が5万円で15万円。何もやらないで15万円もらって,これは,稲つくるよりいいからね。そういうような問題があるんですが,そもそもこういうふうになったというのはどういうことになったのかというと,これは,土地改良区だから,もちろん農振地域です。農振地域,この前も言ったけれども,残土を一生懸命埋めてしまった。中には,その中で,約1町歩かな,非常にいい砂が出て,3,000万円ぐらいで売ってしまったらしい。私がもらったわけではないからわからないけれども。夜中に穴に持ってきて,相当悪いものが入っている,ドラム缶もぼんぼん入っていると,こういうふうな話だから,私は見たわけではないけれども,これは,非常に問題だ。だれがこういうことを計画したのかというと,土地のブローカーというか,土地屋さんというか,そういう人たちと行政で結託したというふうに一般には言われている,私はそこまでわからないけれども。それで,将来は菜園にするんだからということで埋め立てをやったらしい。これは,農振地域です,土地改良区で。もちろん,そうですね。しかも,町長というのは理事長をやっている。だから,勝手に,農振の除外をしないでそういうことができるのかどうかという疑問点が一つあるわけですが,長くなりますから,だんだん話していきますけれども,途中でそういう埋め立てをやったので,じゃあ,町が借りよう。一般に希望を取ってみた。一般に希望を取ってみたら,家庭菜園として借りる人は一人もいない。じゃ,困った。土建屋さんなら取り引きがあるから,土建屋さんに1反歩つくってもらう,あるいは,小学校とか中学校につくってもらう。どういうふうな状態になっているかと,私も見てきたんですが,埋め立てたところだからいい土ではないですから,ろくなものはできていない。中には苗木などが植わっているんですが,あるいは枯れてしまうかもしれない。非常に土地が悪いからできない。それでは困ったから,今度は25町歩,あの辺の25町歩を埋め立てして,それでふれあいの公園とか,ふれあいの里とかというのを建設したい。それで,行政と農業委員会とは全然話したことがないという。そういう指導は,県はやっているのか,やっていないのかと,まず,聞きたい。 38 ◯深谷農地管理課長 先ほど申しましたように,ふれあいの里という話ですか,これについては正式な協議がございませんので,どうなっているのか,よく調べなければいけないわけでございますが,聞くところによりますと,町が事業主体でやるという構想のような話を承っておりますが,埋め立ての問題につきましては,前の委員会でも委員から御指摘がありましたように,県西地区についてはいろいろ問題があるというようなことで,委員の御提言等もありまして,平成3年度から,埋め立てにつきましては,県の要綱を決めまして,それに基づいてきちっとするということにしているわけでございます。平成3年前については,いろいろ埋め立てについては若干問題があったかもしれませんが,平成3年度以降につきましてはきちっと指導しているということでございます。 39 ◯野口委員 それはわかるんですよ。話は飛び飛びになってしまうけれども,今度は,50センチということで指導要綱ができましたね。50センチというと,きのう,私は蛇池というところへ行ってきたんですが,○○さんという家の奥さんが言っているんですよ。30年嫁に来て,全然水浸しになったことなかったんだけれども,そういうふうな埋立地を方々にやるので,今,少し雨が降ると腰切りまできてしまう。きのうも言われたんですよ。おじさんがパチンコ屋へ行って,帰るのに帰れないから迎えに来てくれ,迎えに来てくれといったって,そこまで到達するには大変な時間がかかると,わずかなところだけれども。そういうことなんで,どうしてこうなってしまったのか。50センチという埋め方は沈下するだろうという想定で50センチと決めたのだろうと思うけれども,今の重いブルでガタガタガタガタ埋め立てしてしまったら,50センチどころか10センチも埋めるということは恐らくないと思う。だから,少し雨が降るとひざ切り,腰切りまで来てしまう。これでは作物はとれなくなってしまう。何をやっているんだ,県は。こういうような苦情をきのうも聞いてきたわけです。ですから,余り苦情はないようにやってもらいたいというのが私の考え方だけれども,それはそれとして,農業委員会と行政というのは,全然話し合わなくてもいいんですか,何をやっても。 40 ◯深谷農地管理課長 農業委員会も行政機関の一つでございますから,しかも,農地を利用するについて,社会的にいろいろ影響があるとすれば,当然,農業委員会と町当局といろいろ話し合って,問題ないような形で進めるということが必要だと思っております。 41 ◯野口委員 それが一番いいんですが,私もそれが一番いいと思っているんですが,農業委員会が何をやろうと思っても,東部土地改良区の理事長さんらが勝手に,農振地域をこういうふうにする,ああいうふうにすると,勝手にできてしまうんですか。そういうのは県は許可するんですか。  その先を言うと,おもしろいんです,そこの土地を言うと,そこの人たちは賛成しないから,今度は区長さん方を集めて,よそのところの区長さんは何もわからないから,それはいいだろうと。きのう,町会議員に聞いたら,73%がよろしいと言う,だからやっていいんじゃないかなと言うから,あなたたちは町会議員をやってそういうこともわからないの。地元の人は,いいか悪いかを決めるのに,ほかの区長さんが言ったって,それは何にもならないでしょうよ。地元の区長さん方に聞いたら,町が判こ押して,まさか区長さんが来たのでは,部落の人たちは判こを押さないわけにはいかないというのです。実態は非常に困るんだけれども,話を反対していても,まさか区長さんがわざわざ来てくれたのではということで,あるいは賛成した人,賛成しない人があるけれども,それは何のための行政なのかと私は言いたいわけです。  そもそもの出発が,金もうけから始まったことがだんだん広がっていって,終いには,今度はふれあいの里,これは,言葉では非常にいい言葉です。そういう計画をするということは,私は,地元としても納得はできないと,そういうふうに思っているんですが,町がやるということなら何でも許可するというのなら,何のために土地改良区というのはでかしたの。それから,その地域は霞ヶ浦用水の受益地域にもなっているんでしょう。だから,こういう問題をどう処理してくれるのか。  不思議なことが幾つもあるんだよね。これから言うことはもっと不思議なんだけども,農振の除外とか,あるいは,霞ヶ浦の用水地域の受益地域は簡単に除外できるんですか。 42 ◯深谷農地管理課長 農振の問題は農林水産部でやってございますので,農地部の所管でございません。 43 ◯野口委員 それじゃ,午後だな。 44 ◯古賀水利課長 露用水の受益地域でございますけれども,現在,計画変更という御説明を先ほど申しましたけれども,計画変更中でございますが,計画変更をするに際しまして,町当局と十分協議いたしまして,基本的には,町当局が,ここは農業振興地域で,将来とも農業振興を図っていく,いわゆる農振地域ですね,そういう地域につきましては霞用水の受益地に入れていくということで整理されて,今,変更中でございます。  それで,除外される場合には,やはり,しかるべき機関できちっと整理されまして,それで町当局からそういう申請が出てきた場合に,国の方と協議して除外するという手続きはしておりますけれども,簡単に外すから外すというような形では除外はできないというふうに思っております。  なお,受益地域を除外する場合は,土地改良法上はそう簡単に除外できませんが,一応,除外する場合には,決済金等も伴ってまいりますので,地元負担に相当する分を,原因者か,あるいは行政か,そういうところが負担していくということになろうかと思います。 45 ◯野口委員 その場合,町の農業委員会と,町長なら町長の間の話し合いは全然要らないのかと聞いているのです。 46 ◯古賀水利課長 農業委員会の方はよくわかりませんけれども,一般的に除外申請が出てくる場合には,農業委員会,あるいは町当局,それから,土地改良区,もちろん地権者,すべて除外したいという意思統一が図られた上で除外しております。 47 ◯野口委員 わかりました。  そうすると,町当局と農業委員会で相談,あるいは,土地改良区との相談,そういうことはあるんですね。間違いないね。間違っていたら,また,問題になるからね,これは。  そういうようなことで,非常に困るようになる。そういうことをやるよりも,埋め立てしたから,少しの水でも,30年たっても初めてだというか,そういうようなことを,最初に,排水をうまくやるべきだと,私は思うんだけれども,それが住民に対するサービスではないかと私は思うんです。笑い話だけれども,雨が降った方がいいんだと,ドボドボになった方がいいんだと,豚屋さんはサーッとよその家へいってしまうかというような笑い話もあるんです,笑い話だけれども。私が聞いているのには,地元の人は賛成していないですよね。でも,境町全般とすると,73%か75%か,きのう,町会議員が言ってました。関係のない人はどっちへ判こ押してもいいじゃないですか。だから,その実態を見ていただいて,これは,適当なのか,これは,まずいんじゃないかなと,もう家庭菜園で失敗しているんだから。学校なんて,10万円で,どこの費用から出すのか知らないけれども,子どもの家庭菜園をつくるにはこうやるんだと教えるために,一つの勉強のためにやらせるのかどうか知らないけれども,先ほども言ったとおり,土建屋なんて,1反歩借りろ,10万円だ,しょうがない,顔を立てておかないと後で仕事がもらえないからということでやるんだろうから,何もつくっていない。この間行ったらソバをつくっていた。ソバでは家庭菜園にはならないと私は思うんだ。このぐらいにしておいて,後で問題ができたときには,私は,この問題を追及してみたい。  偉い代護士に頼んだら,国の方では大体は納得したんだなどという話を聞いていますが,それは本人に聞いたわけではないからどうか知らないけれども,その辺を,これからこういう問題が幾つも出てくると思うよ。やるのならやってもいいから,まず,地元の人たち,地権者の皆さん方が,本当にやっていいか悪いかということを見きわめた上でやるのが,私は行政ではないかなと思うのです。だから,奇々怪々な話ばかり聞くので,質問に立ったようなわけでございます。  もう一つは,水海道市内,場所は水海道市豊岡町丙,丁,坂手町,篠山,飯田山,貝置というのですか,私はよくわからないけれども,そこで,今,新聞やテレビでいろいろ騒いでおりますところの,佐川急便の子会社というか,この間,農業委員会へ行って聞いてみたら,「セイショウ」とか,私が聞き間違ったかもわからないけれども,その会社が,不動産屋,○○○○さんというんだそうです,ついでに,幾らかヤクザ関係しているという○○さんという人,運転手と,3人で地上げをやった。それで,大体,80町歩を目標としてやったのだそうですが,現在,仮登記されているのは30町歩,そのうち水田,畑が25町歩。これは全額払ってしまったようなんです。税務申告をやってしまった。税務申告をやったということは,売買が成立したということではないですかね。役所ではどう考えますか,ちょっとこの点。 48 ◯深谷農地管理課長 水海道の事案につきましては,農地法関係の手続がございませんので,詳細にはわかりません。通常,農地絡みの土地につきましては,御承知のように,県の土地利用調整に関する基本要綱というのがございまして,5ヘクタール以上の土地の開発,あるいは,農地が2ヘクタール以上につきましては,この基本要綱に基づいて,事前に調整しまして,開発がいいということになったらば,農地については,特に2ヘクタール以上あれば,関東農政局にも事前に協議いたしまして,いいという内示がありまして,それに基づいて,今度は本申請,事業者が国に出すわけでございますが,本申請を出していただいて,その許可がされた後,用地買収をする,そういう手続になっておるわけでございます。水海道事案は,全然そういう形にもなっておりませんので,詳細は全くわからないわけでございますが,今お話の中では,80ヘクタールのうち30ヘクタールが仮登記,うち25ヘクタールが水田と畑ということでございます。農地法からしますと,仮登記がどうかということではなくて,実際,事業者と地権者といいますか,その契約がどうなっているかということで判断しているわけでございまして,例えば,全額,土地の地権者に払っても,停止条件付き土地の売買契約であれば,農地法は必ずしも違反しないという判断をもらっています。全額払っても,停止条件というのは,農地法の5条申請は後で出しますから,5条申請を出して,転用がいいということのオーケーが出た後に土地の取り引きをするということであれば,農地法から見て,必ずしも問題はないという解釈を国からいただいております。そういう意味で,水海道の事案がどういう実態なのか,ちょっと詳細にはわかりませんが,我々の考え方としては,以上のような考え方を持っているわけでございます。 49 ◯野口委員 停止条件がついていれば農地法違反ではないと。 50 ◯深谷農地管理課長 そういうことでございます。 51 ◯野口委員 私は,登記所へ行って登記簿を取ったわけではないけれども,水海道市の市役所の農業委員会事務局の補佐さんに聞いてみた。森さんという人だけれども聞いた。そしたら,おもしろいことに,○○さんという人は,何十億持っていたのかそれはわからないよ,全体では。相当の差額があったものを,行方不明になってしまったから,お前の土地をよこせというので,この人は取られてしまったという話をしていました。森さんという人は。その細かい点はわからないよ。わからないけれども,それで,減反の方はどうなんだと聞いてみた。昔からそれでやっているんだから,そういうことは前のとおりだよと,こういう話です。減反で国の助成をどうして受けているのか,受けていないのか,その点について,ひとつ御答弁をお願いします。 52 ◯深谷農地管理課長 減反の問題は農林水産部の方でございます。 53 ◯野口委員 そうですか。  私のところへこういうのを送ってくるんだから,相当なものがあると思っているんですがね。名前は言わないけれども,この問題については相当なことがあると,国会議員が入ったり,県議会議員が入ったり,市会議員が7~8名入っていて,中には,名前はご遠慮させていただきたいと思いますけれども,市会議員の中には300万円もらったんだけれども返してしまったと,そういうふうに書いてあるのです。だから,これの実態調査をするとおもしろいことができるのではないかと,こういうふうに私は考えておるのです。補佐の人に,今,どうなっているんだと聞いたら,草ぼうぼうだと。それでは危なくてしようがないだろう。今は青々しているからいいけれども,冬になったら,火事になったらどうするんだと。今までが谷津田だと,そういうのだからということを言っていましたが,これは,笑い事ではないと私は思っているんです。この辺について,そこまで言って,善処ができたら善処してもらう,また,午後,農林水産部の方で聞きますけれども,この辺でやめておきます。  私は,この問題は,2つあるんです,そういう案件が。委員会で実態調査をしてもらうといいと思うんです。いいところはいいんだから,悪いところも,ひとつ実態調査をすべきだと私は思うんです。みんながいやだと言えばそれまでだけれどもね。 54 ◯冨山委員長 佐川(清)委員。 55 ◯佐川(清)委員 常井委員の関連なのですが,全体の農道の幹線,支線を含めまして約6,000キロメートル近い,その中で5,000キロメートルが未舗装だ。私も,これは,きょう初めて聞いたものですから,勉強不足だったのですけれども,これは,実際に農道の5,000キロメートル近くが未舗装なのですか。 56 ◯片岡農地部技監兼農地建設課長 先ほどの説明の中で誤解される点もあったわけです。といいますのは,県営のほ場整備と初めにお断り申したように,事業でやって,事業では舗装しなかったというものの距離数でございまして,その後,土地総事業とか農道事業として単独に後を追っているものもございまして,全部が全部,そういうわけではございません。 57 ◯佐川(清)委員 総キロメートル数などはどういうふうになりますか。県営のほ場整備をやった総キロメートル数が幹線,支線でどれくらいで,舗装しなかったのは何キロメートルだということを再確認しているわけです。 58 ◯片岡農地部技監兼農地建設課長 先ほど申し上げた数字のとおりでございます。 59 ◯佐川(清)委員 まとまったのはないですか。 60 ◯片岡農地部技監兼農地建設課長 これは,県営だけやっているものですから,まとまってございませんので。 61 ◯佐川(清)委員 これは,常井委員が言ったように,重大な問題だと思うのです。5,000キロメートルも,農道が,それは県営だけであるということですが,これに団体やその他,国営がありますとね。ですから,これは,重要な問題だと思うんですよ。ちょっと聞くと,聞き捨てならないことなんだよね。だから,これは,いま一遍精査して,きょうの午前中で終わるということですから,この次の委員会でも,あるいは県内調査のときでもいいですから,この正確な数字を,これは,大変重大なことですよ。5,000キロメートルも農道が県内で未舗装だ。しかも,それが第5次の,第5次というのは平成7年からでしょう,第5次に盛り込みませんよというような返事だから,これは,重要なことだと思いますよ。農林水産委員会としては,これは,見過ごすことはできないと私は思います。  それから,3)の99ページ,農村基盤総合整備事業のうちの農業集落排水事業,これは,今,県の目玉事業なんだよね。農業集落排水事業というのは,環境整備では県の目玉事業です。その県の目玉事業で,5億6,000万円ですか,これを9月の補正で減額してしまうというのはどんなことなんですか。まだ,あと半年あるのに,もうやらないということですか。 62 ◯片岡農地部技監兼農地建設課長 今回の補正は,国費の割り当ての確定に伴って補正しましたので,後で,経済対策でのやつでは,また,大幅に増額をお願いせざるを得ないのではないかというふうに思っているわけでございます。 63 ◯佐川(清)委員 そうすると,関東農政局では,今度は一旦減額してくれと,その次たくさんやりますよということですか。 64 ◯片岡農地部技監兼農地建設課長 そのように聞いております。 65 ◯佐川(清)委員 しかし,私は,これは,県の目玉事業ですよ。農業集落排水事業というのは,各市町村に,今,督励して,自民党でも一生懸命督励しているわけですよ,これをやりなさいと。予算は幾らでも取ってあげますよと。ところが,ここで5億6,000万円近い予算を9月で削ってしまったということになると,これは,問題だと思いますよ。 66 ◯片岡農地部技監兼農地建設課長 今回のやつでございますけれども,予算の経過からいきまして,平成元年から今までの伸び状況でございますが,平成元年,24億円,平成2年に31億円,平成3年に70億円というふうに倍々ゲームをやってきたわけでございまして,今回のやつも,平成4年も伸びるであろうということで,140%ぐらい,前年対比で伸ばしたわけでございます。実質的に,全国的に引っ張りっこになりまして,割り当てが若干落ちたと。今回のやつは74億円でございますが,こういう形で下目に今回は修正しますけれども,この後の経済絡みのやつの中で,大幅に,また,増額を割り当てをするような話になっておりますので,この次の段階で予算は伸ばさせていただきます。 67 ◯佐川(清)委員 2つのことで,これは,本省から,ほかから引っ張りだこだから返してくれということなのか,それとも,受け皿がもういっぱいで,もうできませんよといって返したのか,どっちなのですか。 68 ◯片岡農地部技監兼農地建設課長 割り当ててきた額が少なかったということでございます。 69 ◯佐川(清)委員 頭が悪いからわからないんだけれども,割り当てしてきた額が少なかったから余ったというのですか。論理が一貫しないんじゃないの。 70 ◯冨山委員長 課長,先ほど,部長さんの方から,60億円の国補のという話があったでしょう。その中にどういう集落排水分があるか説明してやれば,もっとわかりやすいんじゃないの。ちょっとちらっと,さっき,部長さんの方から話がでたでしょう。 71 ◯片岡農地部技監兼農地建設課長 5億円,今回,引っ込めるわけでございますが,この後,20億円ぐらい,逆に追加というふうな割り当てをいただけるような話になっております。 72 ◯佐川(清)委員 20億円来たから使えなかったと,受け皿がだめだったということですか。 73 ◯片岡農地部技監兼農地建設課長 そうではございません。こちらの方はできるということで予算を要求したのでございますが,国の方は,全国的に予算が欲しいということで,茨城に対する割り当てが低かったということでございます。 74 ◯佐川(清)委員 当初予算は,この時期は見込みで来るんだと。 75 ◯片岡農地部技監兼農地建設課長 そうでございます。 76 ◯冨山委員長 ほかにございませんか。──。  ないようでございますので,以上で終了いたします。      ─────────────────────────────── 77 ◯冨山委員長 これより,議案の採決を行います。  第134号議案中農地部関係について,原案のとおり可決することと決するに御異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 78 ◯冨山委員長 御異議なしと認め,本県は原案のとおり可決することを決しました。      ─────────────────────────────── 79 ◯冨山委員長 農地部関係の請願は,今回,付託されておりませんので,農地部の審査は以上で終了いたします。  執行部の皆さん,御苦労さまでござました。退席して結構でございます。      ─────────────────────────────── 80 ◯冨山委員長 暫時休憩いたします。  なお,再開予定は午後1時15分といたします。                 午後0時15分休憩
         ───────────────────────────────                 午後1時15分開議 81 ◯冨山委員長 休憩前に引き続き,農林水産委員会を再開いたします。  ただいまから,農林水産部関係の審査を行います。      ─────────────────────────────── 82 ◯冨山委員長 議案の審査に先立ち,出席説明者に異動がありましてので,紹介をしていただきます。  松丸農林水産部長。 83 ◯松丸農林水産部長 7月15日付で異動のありました出席説明者を御紹介いたします。  農産課長の柴田久志でございます。      ─────────────────────────────── 84 ◯冨山委員長 これより,議案の審査を行います。  第134号議案平成4年度茨城県一般会計補正予算(第3号)中農林水産部所管事項,第138号議案平成4年度茨城県農業改良資金特別会計補正予算(第1号),第139号議案平成4年度茨城県県有林事業特別会計補正予算(第1号),第156号議案県が行う建設事業等に対する市町村の負担額について,報告第8号地方自治法第179条第1項の規定に基づく専決処分について,別記1平成4年度茨城県一般会計補正予算(第2号)中農林水産部所管事項,別記2和解について,以上5件を一括して議題といたします。  説明を求めます。  松丸農林水産部長。 85 ◯松丸農林水産部長 それでは,今回お願いいたしております付託案件の説明に先立ち,あるいは,これに関連いたしまして,幾つか御報告申し上げます。  まず,去る9月4日の降ひょうによる農作物被害についてでございます。  被害を受けられた農家の方々に対して,心からお見舞い申し上げますとともに,冨山委員長,加藤副委員長初め,委員各位におかれましては,9月9日に,早速,被害の特にひどかった水戸市,友部町を御調査いただき,まことにありがとうございました。  被害の状況と対策につきましては,知事の提案説明にもございましたように,水戸市,友部町など1市4町で,被害面積が257ヘクタール,被害金額が5億4,700万円に及んだところであります。  主な被害作物といたしましては,菊が40ヘクタールで2億8,300万円,梨が20ヘクタールで6,800万円,水稲が111ヘクタールで5,600万円などとなっております。  県といたしましては,早速,農業改良普及所等を通じまして,病害虫の防除,肥培管理の徹底など,技術指導に当たるとともに,9月10日に茨城県農林漁業災害対策特別措置条例に定める災害に指定し,被害農家の早急な救済を図るため,長期,低利の経営資金の貸し付けに伴う利子補給や,肥料,農薬代などの補助など,速やかな対応を講じてまいる所存であります。  また,4月中旬から5月下旬にかけて,県西地方を中心に,県内全域に広がりました降ひょう,晩霜,低温による農作物被害状況につきましては,6月10日の委員会におきまして,御報告申し上げましたところでございますが,その後,長期,低利の経営資金の融資や肥料,農薬等の購入助成について,6月22日にこれらの経費について専決処分を行ったところでございます。本県につきましては,本委員会の付託案件報告第8号別記1としてお願いしてございます。適切な御審議を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。  次に,農業総合センターの開所についてでございます。  農業総合センターにつきましては,かねてより,岩間町に建設を進めてまいったところでございますが,去る7月15日に業務を開始し,来る10月22日に開所式の運びとなっております。  このセンターは,本県農業を21世紀に向けて大きく発展させるため,バイオテクノロジーのメッカとして,同時に新設しました生物工学研究所を初め,農業,園芸,蚕業のそれぞれの分野の試験研究,普及や農業大学校を統括し,県独自の新しい品種や技術を開発し,開発されたものを農家へ迅速に普及していくことなどを目的に設置したものでございます。  農業は,近年の技術革新により,急速に高度化,専門化してきておりますので,今後は,この新体制のもと,大学や国の研究機関のそれぞれの分野のオーソリティーをメンバーとする農業技術顧問団によりまして,研究,普及,教育の方向づけやその成果に関する評価,助言を得ながら,新しい品種,新しい技術の開発やその成果の広域的な普及,また,次代を担う後継者の育成などを一体的に進め,本県農業の振興を図ってまいる所存でございます。  次に,平成4年度水田農業確立対策の推進状況についてでございます。  本年度は,昭和62年度から始まりました水田農業確立対策の最終年度となっております。今年度は,締めくくりの年として,これまで進めてまいりました互助制度などを活用した集落ぐるみの転作や,水田の汎用化を目指した排水対策など,転作条件の整備,また,生産性を高めるための経営規模の拡大などを農業団体ともども推進してまいりまいした。その結果,まだ,多用途利用米の集荷はこれからですが,8月末現在,県全体で2万5,507ヘクタールの目標面積に対しまして,107.7%の達成見込み率となるほか,昭和54年以来,実に13年ぶりに,全市町村の転作目標が達成される見込みとなりました。これも,委員各位の御指導の賜物と感謝申し上げる次第でございます。  今後は,他用途利用米が計画どおり集荷されないと,転作等目標面積の達成が危ぶまれる市町村について,その集荷を推進してまいりたいと考えております。  それでは,今回お願いしております農林水産部に係る案件について御説明申し上げます。  お手元に,2枚綴りではありますけれども,平成4年度第3回定例会農林水産委員会説明資料というのがございます。それをごらんいただきたいと思います  その資料の最初の方にございますように,第134号議案平成4年度茨城県一般会計補正予算(第3号)のうち農林水産部所管分,第138号議案平成4年度茨城県農業改良資金特別会計補正予算(第1号),第139号議案平成4年度茨城県県有林事業特別会計補正予算(第1号),第156号議案県が行う建設事業等に対する市町村の負担額について,報告第8号地方自治法第179条第1項の規定に基づく専決処分についての議案4件,報告1件でございます。  付託案件の概要を申し上げますと,第134号議案の一般会計補正予算は,その下に書いてありますけれども,国庫補助事業などの枠の確定したもの,及び,当初予算編成後の行政の変化に対応するため必要となったものなどによる補正で,その補正額は6億6,605万1,000円の増でございます。この結果,農林水産部の一般会計予算は492億5,526万5,000円となります。  主な事業について申し上げますと,まず,増額分といたしましては,資料の2枚目をごらんいただきたいと思います。  その2枚目にありますように,まず,増額分,麦生産対策費4,605万円,これは,事業量の増に伴う補正でございます。  果樹産地活力強化事業費2,395万8,000円,これは,事業の新設に伴う補正でございます。  畜産関係試験研究機関体制整備検討費5,942万円,これは,事業量の増に伴う補正でございます。  大中型まき網漁業再編整備対策事業費補助6,173万2,000円,これは,事業の新設に伴う補正でございます。  美しい漁村づくりモデル事業費補助5,520万円,これは,事業の新設に伴う補正でございます。  山地治山事業費等林業関係公共事業費3億921万6,000円,これは,事業量の増に伴う補正でございます。  漁港修築事業費等水産業関係公共事業費7,049万円,これは,事業量の増に伴う補正でございます。  また,減額分といたしましては,農林業同和対策事業費補助△3億2,500万円,これは,事業量の減に伴う補正でございます。  次に,債務負担行為の補正についてでございますけれども,新規分が1件で,内容につきましては,議案書の1)の8ページをごらんいただきたいと思います。  上から2番目の畜産試験場用地取得契約でございます。  地方債の補正につきましては2件でございます。  その内容については,12ページをごらんいただきたいと思います。  中ほどの過年補助災害復旧事業200万円の減のうち農林水産部関係は4,800万円の増でございまして,その内訳は,災害治山復旧費が4,600万円の増,災害水産地施設復旧費が200万円の増となっております。  また,下から3番目の防災林道整備事業が1,600万円の増。  以上でございます。  次に,第138号議案及び第139号議案の特別会計補正予算につきましては,22ページをごらんいただきたいと思います。  22,23ページの茨城県農業改良資金特別会計補正予算は,3億117万円の増,24,25ページは,茨城県県有林事業特別会計補正予算は586万8,000円の増で,繰越金の確定,財産収入の増等に伴う補正でございます。  次に,61ページをごらんいただきたいと思います。  第156号議案は,県が行う建設事業等に対する市町村の負担額についてでございまして,つくば林道地帯林道整備事業外5件でございます。  最後に,報告第8号の地方自治法第179条第1項の規定に基づく専決処分についてでございますが,2件ございます。  まず,74ページをごらんいただきたいと思います。  別記1の平成4年度茨城県一般会計補正予算(第2号)で,内訳は,歳入歳出予算補正及び債務負担行為でございます。これは,先ほど申し上げましたとおり,4月中旬から5月下旬にかけての降ひょう,晩霜,低温による災害に対する応急措置として,6月22日付けで専決処分したものでございまして,予算補正の内容は,樹草勢回復用肥料,病害虫防除用薬剤の購入費の補助金など,農作物等災害の補助,助成対象として826万9,000円,農業近代化資金等の利子補給金として135万円,以上,合わせまして961万9,000円の増額補正でございます。  また,76ページにございます債務負担行為の補正につきましては,災害経営資金の貸付に際しまして,これにかかわる利子補給と損失補償の債務負担行為を新たに設定するものでございます。  次に,77ページ,その横をちょっと見ていただきたいと思います。  別記2和解についてでございまして,江戸崎地区農業改良普及所所属の普通貨物自動車の運行に係る交通事故についての和解したものでございます。  なお,詳細につきましては,各担当課長から説明させますので,よろしくお願い申し上げます。 86 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  次に,川村農政企画課長。 87 ◯川村農政企画課長 それでは,農政企画課分,御説明いたします。  3)の資料をお願いいたします。3)の49ページでございます。  農政企画課でございますが,一番右側の欄で御説明させていただきます。  最初に,農業農村活性化推進事業費502万5,000円でございますけれども,これは,農業構造改善事業をいろいろ推進するための活動費の増額によるものでございます。  その下の農業団体農業構造改善事業推進費補助176万8,000円,これは,構造改善事業を実施したあと3ヵ年間,その実施した施設等の経営管理等の指導を行うものでございまして,こういった事務費の国補の確定に伴うものでございます。  その下,第三期山村振興農林漁業対策事業費,次のページ,50ページの頭,650万9,000円の増でございますけれども,この第三期山村につきましては,現在,里美,高萩,日立,大子の4市町村で実施しておりますけれども,そのうちの日立市の事業量の増によるものでございます。  その中ほど,新山村振興農林漁業対策事業費,これは,国で,本年度から新たに実施される事業でございますが,七会村が新規に指定されましたので,七会村の計画策定の費用280万円でございます。  それから,51ページでございますが,農林業同和対策事業費3億2,500万円のマイナスでございます。これは,現在,同和対策事業につきましては,下妻市など5つの市町村で事業を計画,実施しているわけでございますけれども,そのうち,守谷町で計画しておりましたミニトマトの水耕栽培施設,事業費3億5,400万円でございますけれども,これが,事業主体の体制等がまだちょっと未成熟でございましたので,これを来年度に繰り越ししたいということでの減額補正でございます。  その下の同和対策営農相談事業費282万8,000円,これは,こういう同和対策事業を実施した施設の経営管理指導を行っているわけでございますけれども,この事務費の国補の確定によるものでございます。  一番最後ですけれども,農林振興公社補助1,514万8,000円,これは,振興公社への派遣職員の人件費でございます。  以上,農政企画課,合計いたしまして,2億7,778万9,000円の減額でございます。  よろしくお願いいたします。 88 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  次に,野澤農業経済課長。 89 ◯野澤農業経済課長 それでは,農政企画の次に,農業経済課関係について御説明申し上げます。  農業経済課関係は,51ページの最後から52ページにまたがってございます。  52ページ,1本だけでございますけれども,まず,農業改良資金事業費の4,626万6,000円でございますけれども,これは,後ほど,農業改良資金の特別会計のところで増額補正のお願いをすることとしてございますけれども,その増額に伴いまして,農業改良資金特別会計の貸付金勘定に繰り出すための補正でございます。  それでは,次に,農業改良資金の特別会計について御説明申し上げます。  この特別会計は,148ページから149ページにまたがってございます。148ページをごらんいただきたいと存じます。  148ページの一番下でございますけれども,左側に,貸付金勘定支出でございますが,これは,国の制度改正により,標準事業費のアップ,あるいは資金需要の増加に伴いまして,生産方式改善資金で2億9,200万円,それから,生活改善資金で800万円,合わせまして3億円の増額補正をお願いするものでございます。  なお,これによりまして,農業改良資金の総額は,当初の23億円から26億円に拡大されることになります。  次に,149ページの業務勘定支出でございますが,これにつきましては,先ほどの貸付金の増額に伴います事務費等の増額補正でございます。  したがいまして,農業改良資金特別会計の計といたしまして,3億117万円の増額補正をお願いするものでございます。  続きまして,専決処分の概要について御説明を申し上げます。  専決処分は163ページからでございます。163ページをごらんいただきたいと存じます。  まず,先ほど,部長から御説明を申し上げましたように,去る4月中旬から5月下旬にかけて,県西地方を中心に19の市町村において,降ひょう等による災害を受けたわけでございますけれども,このうち5つの市町村から,災害条例の適用申請がございました。そして,6月22日付をもちまして,当該市町村に対しまして地域指定を行い,災害経営資金,あるいは補助事業の専決処分をさせていただきました案件でございます。  まず,左側の農作物災害助成対策費でございますが,これは,地域指定を受けた5市町村のうち,下妻市など2市2町に対しまして,樹草勢回復のための肥料購入費,あるいは病害虫防除のための薬剤購入費,さらには,種苗の購入費などに要した経費の一部826万9,000円を助成したものでございます。  次に,農業近代化資金等利子補給金でございますが,これは,先ほど申し上げましたように,地域指定を受けた5市町村,そのうち下妻,土浦の2つの市から災害経営資金の申し込みがあったものでございまして,この資金に対する貸付金は約1億1,000万円でございますけれども,その貸付に対する本年度の12月までの利子補給額135万円を助成したものでございます。  したがいまして,164ページへ移らせていただきますが,農業経済課計といたしまして,961万9,000円を専決処分させていただきました。  以上でございます。よろしくお願いいたします。 90 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  次に,柴田農産課長。 91 ◯柴田農産課長 農産課でございます。  同じ3)の52ページをお願いしたいと思います。  食糧管理協力費でございますが,2つの事業がございます。いずれも,国庫補助金の増額に伴う補正でございます。  その主なものは,茨城米のイメージアップを図るための事業などでございます。  次に,農作物対策費の米生産近代化事業費ですが,国補の増に伴う補正で,県の農業研究所に米の品質向上のための測定器などを導入するための補正でございます。  ページ53ページにいきまして,土地利用型農業関係事業ですが,ライスセンターやコンバイン等の米の基幹施設の整備に伴うもので,各地区事業の増減残による減額補正でございます。  それから,効率的生産単位形成支援事業ですが,国の予算配分枠の減により,排水事業を次年度以降に繰り下げる減額補正でございます。
     また,麦生産対策費ですが,新たに,協和町で麦のばら出荷施設を新設するための補正でございます。  次に,先進的農業生産総合推進対策費ですが,次のページをお願いいたします。  金砂郷村のそば製粉施設への補助の増額補正でございます。  それに,畑作振興対策費でございますが,畑かん営農対策費でございます。那珂川沿岸農業水利事業が平成4年度から着工の運びとなりましたので,関係13市町村の用水営農計画策定のための補正でございます。  以上,農産課関係の補正合計額は4,388万2,000円の増額でございます。  よろしくお願いいたします。 92 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  続いて,鯉渕園芸蚕糸課長。 93 ◯鯉渕園芸蚕糸課長 園芸蚕糸課は55ページからでございます。  まず,特産園芸振興対策費は,果樹,特用作物,そして,フラワーパークの3つの事業の補正でございます。  まず,果樹関係では,2,395万8,000円の補正ですが,果樹産地活力強化のため,梨園の地力増強とか防災施設などの条件整備を行う国補事業新設に伴うものでございます。  次に,特用作物対策費461万5,000円は,国補事業で,カンショのキュアリング貯蔵庫を設置するもので,箇所付け決定に伴う補正でございます。  次のページへまいります。  フラワーパーク振興対策費282万4,000円は,フラワーパークに6月から副園長を設置に伴う一般財源の増額補正をするものでございます。  次に,流通企画費でございますが,3,000万円,これは,中小小売商業者で組織されておりますボランタリーチェーンが,生鮮食品の共同処理など,地域需要改善促進施設の整備を行うために,国補事業導入によって補正するものでございます。  次に,野菜関係でございますけれども,219万8,000円の増額補正のうち,野菜産地総合整備対策事業費につきましては,箇所付けの確定によりまして,整備指針作成指導費が20万円減額と,それから,加工トマト産地等再編整備特別対策事業費に,新たに,加工用の野菜が加えられたことに伴う250万円の増額でございます。  次に,野菜集団産地育成事業費につきましては,箇所付け並びに内容の確定に伴う863万6,000円の減額補正をするものでございます。  最後に,農業用廃プラスチック収集処理対策事業費840万円につきましては,当初,4,000トンの収集処理を計画いたしましたところ,工場の処理能力から,1,400トンほど,県外へ搬出して処理をお願いしなければならない運賃助成費として計上をいたしたものでございます。  以上,園芸蚕糸課合計6,359万5,000円の増額補正でございます。  よろしくお願いいたします。 94 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  次に,左田本農業技術課長。 95 ◯左田本農業技術課長 57ページからごらんをいただきたいと思います。  初めに,近代化農業推進費でございますけれども,これの中身としましては,農業の近代化を進めるための実施圃と,それから,県下19町村に農業機械銀行というものを設置しておりますけれども,これの活動強化に伴う国費の増に伴うものでございます。  次のページをごらんいただきたいと思います。  植物防疫費でございますけれども,これは,県内一円で稲,麦,大豆,それから野菜,果樹等について,病害虫の発生予察を実施しているわけでございますけれども,これに伴いまして,一部は防除所の強化費と,それからもう一つは,発生予察技術,これは,国の方からもう少しいただきたいと思ったのですが,我々の見込みよりも国の内示が下回りました。減額補正が596万4,000円でございます。  それから,59ページの方へまいりまして,環境汚染防止対策費,これは,ゴルフ場における農薬の防除指針等,この作成のための経費が国補で上積みされましたので,それに伴う補正をお願いするものでございます。  59ページ,下の方にまいりまして,農業改良普及費でございますけれども,これは,昭和61年度に設定しました農業技術センター,これの気象協会の方のアメダスのシステムなどが一部変わりましたので,それに伴うソフトウエアの変更等に伴うものでございます。  次のページをごらんいただきたいと思います。  普及活動費の中で,細々と右の欄に幾つか書いておりますけれども,一番下の方が一番大きい事業でございますけれども,これは,名前が低投入・高品質農業生産実験実証事業ということですけれども,具体的には,県内で5ヘクタールぐらいの規模の中で,従来よりも農業とかそういう資材を2分の1ぐらいに減らしたいという事業でございまして,これは,日本農業研究所の全額委託で取り組む田畑転換等の事業に伴う補正の増でございます。  それから,61ページの農業試験場費でございますけれども,特定研究,これは,野菜と禾本科を組み合わせた畑での輪作体系,こういうものを確立するための国補増に伴う補正増でございます。  それから,農業大学校費でございますけれども,これは,県の方の週休2日制に伴いまして,職員の当直,宿直,こういうものを非常勤嘱託に任せるという運営費等の補正増でございます。  次のページをごらんいただきたいと思います。  最後に,試験研究費でございますけれども,これは,先ほど御紹介ございましたように,総合センターが発足いたしまいして,それに伴いまして,温室の温度の制御装置,その他,遺伝子組み換え等に要する備品等の整備でござまして,以上,細部について御説明申し上げましたけれども,農業技術課としましては,1億77万1,000円の減額補正をお願いするものでございます。  よろしくお願いいたします。 96 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  次に飯塚畜産課長。 97 ◯飯塚畜産課長 畜産課でございますが,62ページからでございます。  主な項目について,説明を申し上げたいと思います。  家畜保健衛生費の中の家畜衛生対策費でございますが,2本ございますが,いずれも国補内示の増額に伴う補正でございます。  畜産振興費の中の家畜改良増殖費でございますが,63ページの一番下の方に,系統豚の供給体制の整備事業がございますが,これは系統豚の供給センターの設置の用地取得に伴うところの事務費でございます。本県に銘柄豚肉ローズポークがございますが,その基礎になる系統豚でございまして,高萩市に,平成5年度を目標にして用地買収をするものでございます。  次に,64ページの畜産振興費の中の一番下でございますが,畜産試験場の研究機関の体制整備検討費でございますが,現在,友部町に畜産試験場があるわけでございますが,この畜産試験場の移転整備にかかわる事務と,それから委託費でございます。畜産試験場は老朽化が進みまして,大正15年にできまして,用地が狭いというようなことから,本年度,来年度にかけまして,八郷町の根小屋地域に移転,拡充するための用地買収でございまして,完成は平成8年度末を考えているわけでございます。  次に,畜産物の流通対策費の畜産環境対策事業でございますが,65ページでございます。  ここに3本ございますが,畜産環境対策事業の中で,特に,畜産の環境に対するところの調査指導,ソフト事業と,それから,処理施設等の設置でございまして,これは,国補内示の増と減等に関するものでございます。  次に,66ページにいきまして,牧野改良費の中の下でございますが,広域農業開発費の償還金でございまして,これは,県北地域に公団事業によって開発されました畜産基地に対するところの受益者の返還金でございまして,この広域農業開発償還金につきましては,繰上償還金,これは,県酪連分でございます。  以上,畜産課でございますが,9,953万1,000円の増額補正でございますので,よろしくお願いしたいと思います。  以上でございます。 98 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  次に,大久保農林水産部次長兼林政課長。 99 ◯大久保農林水産部次長兼林政課長 林政課に係ります補正について御説明いたします。  66ページから67ページにかけての緑化推進費でございますが,毎年5月の末に,日本宝くじ協会から公共施設等への環境整備ということで助成金をいただいておりますが,ことしも515万円をいただきました。これに伴う補正でございます。  次に,森林計画費,それから,その下の林業構造改善推進対策費でございますが,68ページにかけまして,特に林業構造改善対策費につきましては,美和村で行っております構造改善事業のうち,林道の300メートルが来年に持ち越しということになりまして,1,814万8,000円の減となっております。  その下の林業労働力対策費でございますが,右欄の上にございます林業労働災害防止対策事業費のうち機械作業安全講習でございますが,これが,その下にございます労働災害防止緊急対策モデル事業の新規事業に変わりまして,この内容補正等によりまして,83万1,000円の増となるものでございます。  次に,69ページの森林組合振興対策費のうちの林業金融対策でございますが,農林漁業信用基金から要請のございました本県分の70万円の追加出資による補正でございます。  次の林業改良普及費でございますが,これは,研修費等が認められたための国庫内示に伴う補正でございます。  70ページでございますが,林産物振興対策費のうち,木材振興対策費でございますが,134万円の増でございますが,右欄にございます国産材需要拡大地域活動事業費のうち,今年度は,単年度事業といたしまして,木の体験広場事業が認められました。これは,奥久慈憩いの森の中に木製遊具等の整備をしたいと思っておりますが,この関係がございまして,増額補正をお願いするものでございます。  最後に,林業試験場費でございますが,これも国庫補助金等につきましては,内示に伴う補正でございますが,右欄の一番下にございますきのこ特産技術センター660万円,これは,昨年,林業試験場内に併設いたしましたきのこ特産技術センターのキノコ栽培に必要な機械器具の整備に伴いまして,従来の電気容量を若干オーバーいたしましたために,変圧器等の設置が必要になりました。それに伴う補正をお願いするのでございます。  以上,林政課計といたしまして,245万8,000円の減でお願いするものでございます。  よろしくお願いいたします。 100 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  次に,等々力林業課長。 101 ◯等々力林業課長 それでは,林業課関係について御説明申し上げます。  71ページの下にございます林業総務費のうちの繰出金でございますが,これは,特別会計の収入増に伴う補正でございます。  それから,その下にございます森林保護費のうちの森林保護事業費につきましては,国の内示に伴う補正でございます。  次,72ページの森林病害虫防除事業費でございますが,このうち,右の欄の上にございます松くい虫防除事業費,国庫につきましては,国の内示に伴う補正でございます。なお,中段ほどに補完伐倒駆除費補助というのがございます。これは,新規事業でございまして,松林の被圧木等の枯損木を伐倒するものでございます。  さらに,その下にございます単県松くい虫防除事業費のうちの事業費補助でございます。3,281万9,000円の増になっておりますが,これは,緑化フェア'93いばらきの実施に備えまして,主要道沿いや主要観光地等の周辺の松枯れ木を整理するものでございます。  次,造林費のうち造林事業費,さらには,その下にございます優良飼料確保事業費,さらに,74ページの間伐促進強化対策事業費につきましては,国の内示に伴う補正でございます。  次,75ページの林道費でございますが,林道事業費,さらに,76ページの林道改良事業費,さらに,77ページの林業集落定住基盤整備事業費までにかけましては,これも,いずれも国の内示に伴う増減でございます。  さらに,その下にございますつくば林業地帯林道整備事業費4,000万円の増になっております。これは,緊急経済対策によるものでございます。  次,治山事業費でございます。  山地治山事業費5,030万円の増になってございます。これも,緊急経済対策によるものでございます。  さらに,その下の総合治山事業費とございますが,78ページをお開き願いたいと思います。  一番上にございます土砂崩壊流出防止総合治山事業費2,000万円の減になってございますが,これは,国の査定によりまして,工費の一部が減じられたものでございます。  その下,防災林造成事業費でございますが,これは,国の内示に伴う補正でございます。  さらに,その下にございます保安林整備事業費,さらに,80ページにございます保安林整備管理事業費,これは,いずれも,国の内示に伴う補正でございます。  それから,その下にございます災害治山復旧費でございます。これは,平成2年度に被災したところが,さらに,本年の1月31日から2月1日にかけましての異常低気圧によりまして,その被害箇所がさらに拡大いたしまして,今年度,国の再査定を受けました結果,事業費の増が生じたものでございます。  それから,その下にございます災害林道復旧費でございます。これにつきましては平成3年度に災害が起きたところでございますが,今年度,国の再査定を受けまして,その結果,工事費の減が生じたものでございます。  以上,林業課計といたしましては,3億952万9,000円の増ということでございます。  続きまして,特別会計でございます。  149ページをお開き願いたいと思います。  さらに,150ページの中ほどにございます林業費でございます。このうち,指導林経営費につきましては,雪害によります被害木の調査,伐倒等に要する費用でございます。  さらに,その下にございます分収林経営費につきましては,分収林の解除に伴う立木調査及び間伐木の調査,伐倒に要する費用でございます。  それから,計のところ,真ん中にございます財産収入2,800万円となっております。これは,分収林の解除に伴うものでございます。  さらに,その一番下に諸収入とございます。635万9,000円増になっております。これは,雪害による保険金収入でございます。  県有林計といたしまして,586万8,000円の増額でございます。  よろしくお願いいたします。 102 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  次に,山田漁政課長。 103 ◯山田漁政課長 漁政課,御説明いたします。  82ページをお開きいただきたいと思います。  漁業振興対策費でございますが,右の方に書いてございます沖合底引き網漁業,あるいは200カイリ水域内漁業資源,これは,いずれも,国の補助の確定によるもの,あるいは国の委託事業の内示による減額補正でございます。  次に,先ほど部長からの説明もございましたけれども,大中型まき網漁業再編整備対策事業費補助でございますが,これは,マイワシの大幅減が見込まれるために,自主減船をして再編整備を図ろうとするものでございます。本県船の1ヵ統の費用の9分の2を助成するものでございます。  次の漁場保護対策費でございますが,漁場環境調査対策事業,公害調査等を行う事業でございます。  その次の漁場保全事業は,小型船による漁場清掃を行う事業でございますが,いずれも国の内示による増額補正でございます。  次に,83ページの2段目でございますが,これも新規事業でございまして,海と渚の環境美化のために活動費の支援をするといったような,国ベースでの海と渚環境美化推進機構というのができました。それに対する会費納入のためでございます。  次の水産物流通加工振興対策費でございますが,多穫性魚の消費拡大のために,料理教室,小冊子等の発行を行っているわけでございますけれども,国補の減に伴う減額補正でございます。  一つ置きまして,水産加工経営改善促進基金精算金でございますが,これは,基金運用による利子補給が一般会計に変わりまして,ことしの8月31日をもってこの基金が廃止になりましたことに伴い,国への精算金の返還でございます。  それから,次の漁業調整費でございますが,漁場利用調整対策事業費は,プレジャーボートのルールマップ等をつくるものに対する国補の増に伴う増額補正でございます。  漁業調整委員会費でございますが,いずれも,漁業調整委員会費,内水面漁場管理委員会費,特別職の給与,旅費等の条例改正に伴うものでございます。  以上,84ページでございますが,漁政課計としまして6,910万5,000円の増額補正でございます。
     よろしくお願いいたします。 104 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  次に,石川水産振興課長。 105 ◯石川水産振興課長 それでは,引き続きまして,84ページから御説明いたします。  まず,85ページの中ほどのところに,新沿岸漁業構造改善対策事業費とございます。  まず,84ページの下の欄でございますが,新沿岸漁業構造改善事業費でございます。これは,北茨城市にあります平潟漁業協同組合の共同利用施設であります漁具倉庫の国補の確定によるものでございまして,1,466万2,000円の増でございます。  それから,85ページの中ほどにまいりまして,美しい漁村づくりモデル事業費でございます。これは,新規でございまして,5,520万円ということでございますが,これにつきましては,本年4月,国の補助要綱の改正によりまして,新しく加えられた事業でございまして,漁港の環境整備とセットになっております。これは,地域の活性化を図ることを目的にしてあるものでございまして,本年4月に,全国10ヵ所のモデル地区の一つとして波崎町が選ばれたものでございます。  右側の方に,美しい漁村づくりモデル事業費とございますが,本年度の内容は,地域産物展示販売施設に対するものでございます。  次に,86ページをお開き願います。  86ページから87ページにかけまして,内水面漁業振興対策費がございます。  まず,86ページの中ほどよりちょっと下のところに,サケ増殖事業費とございますが,これは,久慈川漁業協同組合が建設いたします,サケの人口ふ化施設に対する国の割り当て内示でございますが,国補の内示に伴いまして,652万2,000円の減でございます。  それから,86ページの下でございますが,漁場造成事業費補助ということで,これは,涸沼にシジミの漁場を造成しようということで,98万円の増でございます。  それから,87ページの上の方でございますが,魚道設置事業費補助でございます。これは,緒川村を流れております緒川に,遡河性の魚類の上流への移動を円滑にするということで魚道を作成するわけでございますが,国の内示によりまして,239万6,000円の減でございます。  次,87ページの中段でございますが,水産物流通加工振興対策費でございます。これは,水産物中核流通加工施設整備事業費でございまして,那珂湊市水産加工業協同組合が昨年から建設しております3,000トンのうちの2,000トンでございますが,その共同利用施設でございます冷蔵庫の国補の確定によるものでございます。405万1,000円の減でございます。  次,88ページをお開き願います。  88ページから91ページにかけまして,漁港関係の予算が書いてございます。  まず,漁港管理費でございますが,右側の方に維持管理費とございます。これにつきましては,漁港の利用料金の徴収を市町村にお願いしているわけでございますが,過年度分を払うということで,平成3年度分の交付金の確定によるものでございまして,129万円の増でございます。  それから,水産土木事業積算施工計画検討調査事業費でございますが,これは,漁港建設に伴う歩掛け等の基礎資料の調査を国から委託されたものでございまして,60万円ということでございます。  それから,中ほどへいきまして,漁港修築事業費でございますが,これは,那珂湊漁港の泊地しゅんせつ工事等でございまして,8,640万円の増ということでございます。  それから,89ページの上の方へいきまして,平潟漁港の防波堤等の工事でございまして,これにつきましては,7,760万円の減でございます。  それから,89ページの中ほどへいきまして,漁港改修事業費でございますが,これは,磯崎漁港の防波堤工事でございまして,768万円の増でございます。  それから,89ページから90ページにかけましては,漁港区域海岸保全事業費でございます。  まず,平潟漁港でございますが,これは,突堤工事でございまして,1,151万8,000円の減,それから,久慈漁港につきましては,飛砂防止工事でございまして,560万円の減,波崎漁港の護岸工事でございますが,これにつきましては,2,851万円の増ということでございます。  次に,90ページの中ほどに漁港環境整備事業費とございます。これにつきましては,波崎漁港の周辺の環境整備事業をするということでございまして,国の確定によるものでございまして,4,687万2,000円の減ということでございます。  それから,90ページの下の欄でございますが,漁港施設整備事業費でございます。これは,県単でございますが,大津漁港,久慈漁港,磯崎漁港,那珂湊漁港,波崎漁港の漁港維持機能の管理に緊急性のあるものの工事でございます。7,759万3,000円の増ということでお願いしております。  それから,美しいむらづくり基本構想策定調査費でございますが,これは,漁港の関連施設と沿岸漁業構造改善施設との両方を合わせた基本的な調査ということで,30万円の国補の減に伴うものでございます。  それから,最後になりますが,91ページの下段に記載してございます,災害水産施設復旧費でございます。これにつきましては,平成3年度に発生いたしました日立市の水木漁港の崖の崩落災害の復旧工事につきましては,昨年からことしにかけて2年間で復旧工事をやっておりますが,ことし,国の再査定を受けまして,881万7,000円の増というふうについています。  次,92ページをお開き願います。  以上,増減がございますが,今回お願いいたします水産振興課のものは1億3,053万6,000円でございまして,当初予算が60億1,624万1,000円でございます。合計で61億4,677万7,000円でございます。  以上でございます。 106 ◯冨山委員長 ありがとうございました。  以上で,説明は終わりました。      ──────────────────────────────── 107 ◯冨山委員長 これより質疑に入ります。  質疑のある方はお願いいたします。  常井委員 108 ◯常井委員 まず,ひとつお聞きしたいのは,特に林業関係の事業部分,それから,港湾関係等,いわゆる経済緊急対策における今後の予算の要求というか,見込みと申しますか,そういったものはどの程度になっているのか,まず聞きたいと思います。 109 ◯大久保農林水産部次長兼林政課長 林政課におきましては,林業構造改善事業が若干該当しておりまして,現在のところ,1億4,000万円前後の増額補正ということになろうかと思います。  また,これからの進め方等につきましては,まだ,国からはっきりした指示がございませんで,ただいま,担当の方と詰めている段階です。 110 ◯等々力林業課長 林業課分につきましては,治山事業と林道事業,それから造林事業等が該当する事業でございます。4億円ほどの事業を考えているところでございます。 111 ◯石川水産振興課長 水産振興課関係の方でございますが,約5億円になろうかと思いますが,財政課の方と詰めております。 112 ◯常井委員 毎年,定期的に台風などがやってきて,大雨を伴う。そうすると,必ず林業関係における災害等が起きる。これは,何も林業や水産関係に限ったわけではないのですが,県全体の県土の保全上から,災害というものが起こりそうなところは既にキャッチしているわけですね,行政側としては。  私は,よく,他県の状況なども見るのですが,例えば長野県とか,あるいは山梨県とか,群馬県の山奥とか栃木県とか福島県とか,そういった山岳地帯における,非常に公共投資の事業額というものが,本県に比しては,人口対比においても非常に多い。それは山が多いからだと,それは土木の災害が多くあるのだと,こういうようなことを言っている。特に九州,四国は別物としましても,本県は全国的にも非常に災害の少ない,住みよい県であるということが,これは,一番自慢の県であると思うのですね。そうした関係から,災害は余りないのだと,したがって,災害復旧の公共事業というものは余りないのだと,こういうふうに印象づけているわけですね。結局は,そこに大きな落とし穴がありまして,いわゆる災害なら災害が出たとこ勝負で,例えば,10メートルの山が幅で30メートル崩れたとすれば,その山を復旧をして,それで終わりになってしまうわけですね。  他県の状況を見ると,例えば,河川の堤防が壊れても,あるいは山が,地盤の低いところが山津波が起きても,それに関連する一つの事業費というものを,大幅に災害関連の事業として取るわけです。災害は実際には小さい,例えば,5であったものが,関連事業にしてそれを10にする,15にすると。そういったことで県土の保全というものを,次に起こる災害を事前に防止すると,こういうような形になって,非常に公共投資が多いし,安全な県土つくりに相当の威力を発揮していると,こういうようなことがあるのですね。  私は,今,話を聞いていまして,たまたま今回は,経済の緊急対策総合事業という中で総合的にいろいろな公共事業を初め,公共投融資まで行うと,こういうようなことになっていますね。そうした中において,これは,何か県の,例えば,本県の山の状況でも,約65%ぐらいが山であると言われているのですね。関東平野の中でも,首都圏の中における最も平野の多い本県にとってもそういうような状況でありながら,こうした事業費の取り方が,あるいは国との調整の中身も非常に少ないということは,私は,ちょっと問題があるのではないかと思うのです。  だから,今後に置いて,今年度はとにかく間に合わないとするならば,新年度の中において,大幅にこうした公共的な県土保全の事業,あるいは水産振興の事業,例えば,港湾事業にしてもしかり,そういったものを大幅に取っていくべきであろうと,こういうふうに思うのです。それについて,後で見解をいただきます。 113 ◯等々力林業課長 確かに,茨城県の場合,地形的にも山がございますし,また,災害等そういったものは少ないようなことから,確かに,事業費は少のうございます。しかし,現在,そういった防災対策等につきましては,国補あるいは県単事業で進めているところでございますが,特に本県は,そういった被害あるいは被災,確かに小さいながらも,県単で,非常にそういった事業は実施している方だと,私,認識しております。  しかしながら,そうは申しましても,昨年の被害,災害等におきましても,まだ,やり残しもあるような状況でございます。こういったことにつきましても,今後,国に働きかけながら,予算の獲得等に努め,事業費の確保をしてまいりたいと思います。 114 ◯大久保農林水産部次長兼林政課長 確かに,御指摘のとおり,本県の場合には,むしろ,予防治山的な事業よりも,実際に崩れてからやる,復旧治山といいますか,崩れて初めてやるというケースが多くて,どうしても国全体の予算の取り方からいたしますと,そういう傾向が強いのですが,それをやっと単県で補っている状況でございますが,少なくても御指摘のとおり,これから特に,山奥にまで住宅が入っていくことになりますと,事前に,やはり手を打つ必要があろうかと思います。この辺,国とも,これから,これは,林業課の所管でございますが,私どもも含めて進めてまいりたいと思いますし,特に本県の場合の特色といいますのは,海岸線に非常に多くの保全施設といいますか,そういったものを抱えておりまして,他県の例と若干違いますのは,海岸の方にお金がかかっているという状況で,これは,海岸に行きますと,全国でも林野に関しては相当上のランクではないかと思いますが,それらのことも含めて,これから保全には十分国に対しても要求をしてまいりたいと思っております。 115 ◯常井委員 今,話が出ているように,例えば,漁業にとりましても,内水面におきましても,全国一の水揚高を誇っていると,こういうわけですね。それから,いわゆる海岸線においても,180余キロメートルの海岸線を持って,非常にその海岸線も造成している。これらをもって,また山岳地帯も相当にありますし,そういったことを勘案すると,言葉を雑に言えば非常にちんけな予算だと,こういうようなことが言えるのではないかと思うのですね。余りにも物事の考え方が小さい。例えば,林道一つ取りましても,これは,相当に林道を手入れをしていかなければならない,しかも,崩壊しやすい,災害に遭いやすい,しかも,非常に最近は人が利用しやすい,利用したいと,こういうようなことからなっていくと,林道の保全上,あるいは管理上においても,相当の整備が必要であろう。これは,50%の舗装費を出しておりますね,舗装の分。恐らく,これらについても,今後,大幅にこの事業化というものを図らないと,私はだめだと思うのです。  それから,林道におきましても,必ず昔のように歩いていく林道でなくて,例えば,伐採林道は別にしても,まず手入れをできない。したがって車でどんどん上がっていく。伐採林道として大幅に予算を取った経緯はありますけれども,そういった手入れをする林道,これもできる限り車が入れるような,ある程度格を上げた,規格を上げた一つの林道整備というものにしなければ山の整備というものはできないし,ますます荒廃化していく。そして,今,御存じのように,緑化フェアが本県で開かれるとか,あるいは,緑化事業を行うと,そういうようなことを言っている中に考えてみますと,生活環境保全林の整備事業だとか,あるいは,海の渚の環境事業,こう言ってみても,実地に,そのモデル地区だけ,そのもので,それが県土全体に普及されて,それが皆さんに利用され,愛され,しかも,県土の保全上において揺るぎのないような立派な県土というものが合成される。そういうような形にならなければ,私は意味がないのではないかと,こういうふうに思うのです。  だから,もう少し真剣にかかって,今後の,山の荒廃化する,手入れもできないような山の中にどんどん人が入って行って,だれかがその木を育てる緑化の重要性ということを認識できるような,みんなが見て林業というのは必要である,緑化フェアというのは本当にその意義をただして,いわゆる緑化元年というような形で,来年度の予算編成というものを当たるべきであろうと,こういうふうに思います。  これは,答弁は要りませんから,水かけ論になるから,やるというような気概ができれば,それで結構です。  それから,続けてなんですけれども,私は,ここで論議しても始まらない問題であろうかと,しかしながら,行政というものは,いわゆる縦割りそのものがすべての行政でなくて,それは私たちの所管ではありませんよといって答えれば,それまでの答えになってしまう。こういうことを前づえをついて私は物事を言いますけれども,一つには,自然環境というものは,とにかくこれは,世界的に,特にブラジルのリオで開かれましたいわゆる環境サミット,それ以降,世界が,国際的に非常に緑化という,自然環境を守っていくのだというような声が,全世界にわたって行われている。  一方におきましては,まず,科学の力でもってアメリカから打ち上げられた宇宙衛星によって,宇宙飛行機に乗った毛利衛さんが,宇宙通信を通じて日本に,教鞭を振るったと,こういうような本当に我々の想像できないような時代が来る。しかしながら,私は,例えば,科学の進歩というものは,必ずしも自然の女神というものは,これに好感していないと,こういうふうに一般的には言われているし,私もそう思う。そういったいわゆる一つの合体が,自然環境と科学社会というものを構成していくものであると,こういうふうに思うのですね。  そうした中で,この日本の,特に本県の,いわゆる四季折々の自然美というもの,この山水の美というもの,美しさというものを,後世にもっともっと保全していく必要があると,こういうようなことから考えるとするならば,今の置かれている現状の社会の中において,特に週休2日制,あるいは時間の短縮の問題,あるいはまた車社会における問題,それから高速交通ネットワークの拡大,それから,いわゆる余暇利用の経済性と,こういったものを順々に並べてみますと,まず,一般の県民,いわゆる国民というものが,恐らく自然を求めている,あるいは,山奥の山峡の地に水の流れの源流を求めている。いわゆるふるさとに,どんどんどんどん足を向け,あるいはわらじを向けていくのではないか,こういうふうに思うのです。そういったことを考えますと,ますます自然環境というものが汚れていく。  結局,霞ヶ浦の水質保全においても,霞ヶ浦の水質を浄化しようとしてもCODが1年おくれで完成をしたと,こういうようなことが今年度言われましたけれども,実質的には,霞ヶ浦のアオコというものは,到底,これを除去するまでには至らない。そういうようなことで,農林水産部においても,相当,これは,頭の痛いタネであろうと。それを,水を利用するもの,あるいは,それによって被害というものは出ておりませんけれども,確かに,いわゆる本当のいい水というもの,透明,無味,無臭というものは本当の自然の水の良さでございますけれども,そういった水というものは,どんどんどんどん悪化しているということが現状であろうと思うのです。  こうした中で,私は,過半,農林水産部の次長にも申し上げたのですが,何らかの方途を講じて,いわば農林水産行政的からいっても,あるいは産業別に見ても,農林水産,あれは第一次産業です,その林業においても,あるいは水産関係においても,第一次産業というものは,いずれも現在の科学進歩の中において,生活の豊かさの中において,被害者になっているのではないかと,こういうふうに思うのです。  したがって,今回,でき得るならば,この自然の荒廃というものをなるべく事前に避けて,例えば,お母さんの腹の中に子どもがいるうちに,この自然環境を保全していくのだというようなことを教える,いわゆる胎児から老人に至るまで,いわば,ゆりかごから墓場までとよくいわれますけれども,そのぐらいに真剣に,教育から実際において,実地に自然環境を守るというような方途を講じていかなければ,やがて,この茨城県土というものも,本当に麗しい水がたくさんあって,山もあって,きれいで,災害がなくて,住み良い茨城だと,こういわれるような県がものすごく荒廃していくものと,こういうふうに思うのです。  したがって,ここで私は,大久保次長にも話をしましたが,できるならば,この被害者意識と言っては過言かもしれませんけれども,できるならば,本来ならば,これは,環境局がやるかもしれません。あるいは別途な,横割りの連携策を取った行政の中で実行しなければならないかもしれない。しかしながら,その行政側にとって,あるいは産業別にとっては,被害者であるというような見識から,それから県民の総意,いわゆる理解を得るために,教育なり,施設なり,そういったものを実行していかなければならないと,こういうふうに思うのですが,それらの具体的な手法として,考えているのかどうか,ひとつお聞かせをいただきたい。  例えば,山にどんどん人が行っても,空き缶でも空きびんでも,あるいはパーティーを,そこで飲んだり食ったりやったのを捨ててくるとか,それから車で往来の中においてどんどん,その車が信号機が止まれば,ちょっとしたやぶがある,あるいは空いているところがあればそこに空き缶や空きびんを投げ散らかしていく。海岸へ行って釣り場に行けば,あの港湾なりドックなり,そういった中で,ちょっとしたところにおいても,釣りに行った客が空きびんでも空き缶でも,釣りの道具でも何でも,ごみの山になっている,だれもそれを始末するものがいない。一体だれがやるのか,本来なら環境局でしょう,やることは,その役目からいえば。しかしながら,それ以前の段階で,一つ県民のモラルというものをここで構築していかなかったならば,だれが何をやるといっても,やりようがない。めいめいの,いわゆる自然浄化に対する,自然環境を保全するというモラルを,ここにおいて構築していく。被害者,被害的な立場に立つ農林水産業の見地から,私は,物事をお聞かせをいただきたいと,こう思うのです。 116 ◯大久保農林水産部次長兼林政課長 確かに,最近,森林そのものを含めまして,年々,入込者が多くなって,中身的にいいますと,まさに被害者といいますか,山には,従来,ゴミがなかったのに,いつの間にか産廃も含めてゴミが入ってきた。森林所有者にとりましたら,むしろ,山には入ってきてもらいたくないという実感もあるかもしれません。  そういった意味から,昨年,林野庁でも,これは,森林インストラクターという制度をつくりまして,御指摘のように,これから山に入って行くのには,まず,入っていく人たちのモラル向上を図る必要があるということで,インストラクターといいますと,指導者とか何とかということになるかと思いますが,そういった山の指導者の育成をしているところでございますが,ただいま,うちの県でも3名が合格いたしました。これは,相当倍率が厳しかったわけですが,私たち,今,職員の中でも,できるだけそのインストラクターの制度を,指導者になりまして,そういった人たちを核にいたしまして,御指摘のように,この間の週休2日制の一番最初のときに,学校の先生からそういう話が出まして,これから,やはり塾とか何とかではなくて,自然に行かせたいというような話がございました。それで,たまたま,植物園の中で戸田小学校の生徒を対象に森林浴をやりまして,非常に好評といいますか,手前みその話でございますが,ぜひ,今後も続けてほしいというようなこともございました。  今週の日曜日には,さらに,奥久慈憩いの森に,希望者約100名を集めまして,やはり,自然を満喫していただくことになっておりますが,こういった,選ばれたといいますか,希望してきた人たちだけではなくて,やはり,底辺の拡大といいますか,市町村も巻き込み,あるいは組織的にこれから,やはり,緑に対する関心を持たせていかなくてはならない。  特に小さな子どもさんのころから,山に親しみを持ち,そしてまた,環境ということにも,小さいころから入っていくという姿勢は,本当に大切だと思っております。やはり,山の教育といいますか,こういった道徳教育的な環境問題につきましては,小さいころから進めていくことが大変必要かと思っておりますし,私どもも,今,緑の少年団が約4,000名おりますが,これも,過日,夏休み中に,団長さんに奥久慈憩いの森に集まっていただきまして,やはりボランティア活動,山に入るだけではなくて,やはり,整理をしようではないかということも決めた段階でございますが,今後,どう考えるかという御指摘でこざいますが,できれば,茨城県親林友の会といいますか,山に親しむ会合を募りまして,そういった中で輪を広げていって,山のよさといいますか,自然環境の保全も含めまして,考えていきたいなというふうに思っております。 117 ◯山田漁政課長 水産の方からお答えいたします。  水産の方も,現実的には,水がきれいであって初めて水産が成り立つといったような背景がございます。そういうことから,積極的に水をきれいにするといったような運動も取り組むところでございますけれども,先ほど御説明しましたように,一つは,水産庁の方からの提唱でございますけれども,全国的な海と渚の環境美化推進機構といったようなものができました。それに参加するということ。来年度は,県として,それの推進協議会といったものをつくりまして,ボランティアの支援等をしてまいりたいというふうなことを考えておるわけでございます。  それから,先ほどちょっと説明で漏らしましたけれども,赤潮対策技術というふうなのが,内水面水産試験場の方の事業にございまして,これは,霞ヶ浦の中に水生植物帯を造成すると,そういうことが魚にとってもいいと,あるいは環境にとってもいいということで,そのための基礎試験等を行っているものでございます。  もう一つは,10月4日に,県段階でございますけれども,海づくり大会というものを開いてございます。実は,ことしでちょうど一巡しまして,また,大洗でやることになっておりますけれども,今度は,環境問題を取り入れまして,要は,大洗は那珂川の上流,御前山村になるわけですけれども,その御前山村から来て,小学生が大洗の子どもたちと舞台に上がって環境問題について呼び掛けをお互いにしていただくということで,上流で水をきれいにすれば,海もきれいだよといったような形の場ができるのではないかというふうなことで,水産の中でも,環境問題については,前向きで取り組んでまいりたいと思っておるわけでございます。  以上でございます。 118 ◯常井委員 いずれも,国との連携と,それから,現状におけるところのいろいろな対応策として,かなり積極的に考えてはいるものと,こういうふうに理解します。しかしながら,とてもではないけれども,ここで,ただ,机上の中で考えているとかどうのこうのではなくて,この際,執行部の中に,林,それから水,いわゆる山水,ともに山水の自然を守る研究会でも開いて,私は,その実態を把握してもらいたい。いろいろな報告事項なり,あるいは自分でたまたま行ってみると,そういうようなことではなくて,現実的に,実際の海岸線なり,あるいは河川なり,あるいは山の中に入って,その現状というものを見てみた方がいいと思うのです。  我々も,本来なら,つい先ほど,県議会の中においても環境調査特別委員会が開かれましたが,それによって,県内のそういった主なる地域の環境というものを,総点検でもやった方がいいのではないかなと,こういうような思いがしておったのですが,そのうちに終わってしまたと,こういうような形ですね。ただ,理屈だけ,言葉だけ,これで言っていたのでは,絶対にこの成果は上がらない,こういうように思うのです。  今,森林の一つを言えば,森林のインストラクターを設置して,非常に難しい試験だけれども,県内で3名が合格してやっていると。県内の全体の中で3名ぐらいのインストラクターができたって,これ,全く無意味だと思うのです。それに対するいろいろな組織体制が整って3名がやるのだったら,それはいいかもしれません。だから,私は,今,大久保次長が県の森林友の会でもつくって,何とかその対応策を,山林の荒廃化を防ぐと,あるいは環境が悪化することを防いでいくというようなことをやりたいというような,やっていこうというような考え方があるということを言われましたけれども,私は,こういうようなことが,国に準じた,いわゆる県独自のインストラクターというものを設置して,県内で,例えば,小中学校,あるいは高校,それから各企業,それから市町村,そういったところから,例えば,市町村の中においても,10名とか20名とか,県内集まれば1,000名のインストラクターができる。それを単県事業として,いわゆる各関係の機関に指導できるように,県民の指導機関というか,そういったものを,山水あわせてつくっていくならば,私は成功が近くなるのではないか,より具体化するのではないか,こう思うのです。こんなものに甘んじていたのでは,私は,どうにもならない,そういうふうに思うのです。これは,お互いに水産におきましても,水と山というものは,これは一衣帯水と昔からいうけれども,上と下ですから,同じようなもの,先ほど言った水の源流を求めるとか,深山を求めるとか,それは,人間の自然に戻るというような教育は,だれも,本当に突き詰めれば,モノ,カネではなくて,経済ではなくて自然の重要性というものは,私はわかってくると思うのです。あの山岳の,本当に1,000メートルあるいは2,000メートルの山の,あの雑草の中で,あるいは,つまらない灌木の中でじっと座ってみれば,本当に自然の,いわゆる神様がどこからでも出てくるような,自然即,私は神だと思うのですね。その神を,結局汚すということは,やはり天罰てきめんで,我々に,人間の中に,問題が,災いがなしてくる。それが自然環境の悪化につながっているものであると,こういうふうに思うのです。  したがって,これは,急務中の急務である。先ほど言ったようないろいろな社会情勢,週休2日なり時短の問題なり,あるいは車社会の問題なり,そういった問題,ありとあらゆる社会生活の条件の,いわゆる捨て場が,地球であろう。地球の中が汚れるということは,一番先に汚れるのは山水ですから,これが一番汚れる。これを汚すことが,私は,人心の荒廃につながってくるものと,非常にこれは大事な時であって,私は,これ,教育の中からまず直していかなくてはならない。教育,それは,例えば,産業廃棄物の処理の方法で,あるいは,そういった産廃物の処理においては,いろいろな法律の罰則等もあるでしょう。だから,これは,教育,それから施設の整備も,主管だから,これは,環境局の方でやるでしょう。そして最後には罰則というもの,これは警察権でも何でもやるでしょう。そういったものがそろって自然環境というものは守られていく。まったくその初歩的な問題が教育にある,あるいは県民のそれに対する協力,理解,それが示されなければ,本県の自然環境というもの,自然環境の先進県という形で,今後,進めていかなければならない,こういうふうに思うのです。  したがって,人間の心の問題をよく口に出しては言うけれども,心の問題を口に出して言うのならば,まず自然環境を汚さないようなことをやってこそ,初めて心のものが言えると思うのです。心を言える。心の持ち方次第だと,これは,簡単にだれでも言えますよ。しかし,心というものは,自然環境を悪化しておいて心の問題を言ったって,それは何もならない。それは他に悪影響を与えるばかりですから,そういうのは,ほかに迷惑をかけないようなことというものは,自然環境,それをまず整備するような人心の一つの環境を強く促さなければならないと,私はこういうふうに思うのです。いわゆる心,すなわち水質になってくるし,あるいは良質な緑の森林に変わっていくものと,こういうふうに思っておりますので,できるならば,山水の保全する,山水,例えば振興会なり何なり,先ほど,大久保次長が言いましたけれども,山と水との連携プレーでやっていかなければならないと,こういうふうに思うのですが,先ほどの話は,両次長からお話を聞いておりますけれども,なかなか観念論になると長くなりますから,ここで部長に,新年度の,例えば,森林,あるいは水辺,そういったものの環境を保全するような方向で,県民の心の浄化に努められるような,例えば,インストラクターの単県事業,国というものがなかなかできないのならば,単県事業でやっていくと,そういった確証を持った返答をお願い申し上げたい。 119 ◯松丸農林水産部長 常井委員の方から,山水を保全するというのは非常に重要なことだというような御指摘がありました。まさしくそのとおりではないかと思います。うちの方の森林,林業関係,林業行政ということになりますと,大きいのは森の保全,森林の保全というようなことが,やはり,非常に大きいことになります。それから,海,いわゆる水産の方になりますと,やはり,汚れていない海をどう保全していくかというようなことも,また,重要なことではないか,このように考えているわけです。  今,常井委員の方から,こうやってはどうかと,いろいろお話がありましたけれども,そういうのも十分考慮しながら,これから検討させていただきたいと,このように思っております。 120 ◯常井委員 まず,部長,本当に真剣に考えてやってみてください。いわゆる被害者意識を持って,この浄化策に当たって,首都圏の中における環境を守る先進県を目指す,こういうようなことから,林業,水産ともに,提携して,ひとつやってもらいたいと思います。よろしくひとつお願いします。 121 ◯冨山委員長 他に質疑は。──。小林委員。 122 ◯小林委員 二,三,ちょっとお尋ねをしていのでありますが,今,常井委員の方から,緑の保全ということでお話がございまいたが,若干,私も,これは,御参考までに申し上げたいと思うのですが,私,先般,島根県の出雲へ行ってまいりました。この出雲の市長,岩国さんというのは大変な人でありまして,緑の保全には大変な力を入れている。今,教育の問題がありましたけれども,夏休みには,全校の小中の子どもたちに,緑のぬりえ,それから緑に対する本を出して,それに書かせるのです。これは,大変な効果を上げているのですね。これは,毎年やってきている。同時に,緑の大切さとあわせ,育った木を大事にして,恐らく県産材だろうと思うのでありますが,御承知のように,あそこには総合グラウンド,木でつくったドームをつくったのです。木です。これは,こけら落としのときには,早明ラグビーを呼んでこけら落としをやった。これには竹下元総理とか桜内議長がびっくりしていたようでございます。  また,同時に公民館をつくっております。これもほとんど建て替えて,16ヵ所のブロックに分けて,しかもそれは全部木です。しかもそれは,出雲というのは歴史のある町なのでしょうが,室町時代とか,桃山時代とか,そういうのに合わせて公民館をつくって,しかも,それは老幼一体なのです。保育所も一緒に設置しているのです。ですから,孫が保育所へ行っている。きょうはじいちゃん,ばあちゃん来ているかなと顔を押しつけて見ている。じいちゃん,ばあちゃんも,また,孫が元気でやっているか,そういう教育の場にもしている。これは,全部木づくりです。これは,建て替える前は,利用者は年間1万人弱だったそうでありますが,3万9,000人,約4万人近い人が一つの公民館を利用するようになったということで,話を聞いてきたのであります。  同時に,もう一つは,樹医,木のドクターを市民に委嘱したのです。これは,街路樹も含めて,周辺の山林の木を訓練をして──先ほど,インストラクターは3人というお話がございましたけれども,市の中に樹医をつくってパトロールするのです。そして,緑を大切にしていこう,そういう話を,私,聞いてきまして,これは,全県というわけにはいきませんが,少なくとも緑を大切にする,あるいは,そこで育った木をそういうところに使っていく。しかも,子どもに対しても,緑の大切さというものを自主的に行わせるという,緑の保全というのが一貫しているのです。そういうものが行われている,大変な事業なのです。しかし,それは考えてみると,建物については金はかかるかもしれませんが,緑を守ったり,子どもの教育はそんなにお金がかかっていないのです。ですから,今,常井委員からもありましたけれども,そういう一貫した,緑を守る,自然を守る,また,それを利用する,大切さということを行っているという意味では,いっぺんにできませんから,先ほども提案がありましたけれども,どこかモデル地区を早急に検討して,そういう事業を展開できるような,そして,県がそれに力を入れていく,そういう市町村をバックアップしていく,そういうものを考えて──考えるというよりも,もう実行していくべきではないかというふうに私は思うのであります。そういう点で,私は,一つの提言でありますが,先般,出雲で大変な講演を聞いてきたのでありますが,これは,大変,本県は緑が多い,樹木が多い県でありますから,そういうことでは,これは,ぜひ検討して,今の常井委員のお話と合わせて,モデル地区を設定するようなことを早急に御検討を賜りたいということを申し上げておきたいと思います。  これは,私の意見であります。  それから,これは,お伺いしたいのでありますが,養豚,これは,報道されているのでありますが,本県も有数な養豚県でありますが,年々減り続けて,戸数が3,000戸を割ってしまった。御承知のように,県の場合は,努力目標を,農家戸数3,000戸,あるいは頭数において75万頭を目標にして,養豚の事業を展開しようと,こういうことでやってきたのでありますが,少なくとも,ことし,3,000戸を割ってしまったということで,本県にとっては,養豚農家にとっては,大変な事態に立ち至っているのではないか。これについては,県行政としても大変な努力をしていることは承知をいたしておりますが,これは,結局,結果として,国内の生産量が減っていけば輸入増になる。農産物の自由化問題,たくさんありますけれども,そういう結果になって,食糧自給の立場からいっても,これは,大変なことではないかと。また,その養豚農家のそういう経営困難,小規模農家はそれをこれからどういうふうにこれからやっていこうとしているのか,大変な事態ではないかと思うのです。これらについて,養豚農家の減少,それから,養豚頭数が落ちてきている,自給の関係,それらを含めて,県は,どういう対応を今やっている,将来はどうするのか,これについて,2点,お伺いしたいと思います。 123 ◯飯塚畜産課長 今,委員が言われますように,本年の2月1日で3,000戸を切ったわけでございます。頭数につきましても,飼養頭数が70万頭を切りまして,特に戸数等につきましては,対前年から大きく減ったわけでございます。そこには輸入自由化との問題等もあるわけでございますが,現在は,自由化の中で,関税が5%問題等もございまして,約30%の輸入が入ってございます。  ただ,そういった中で,本県の実態等を見てみますと,全国の1戸当たりの飼養頭数でこざいますが,370~380頭あるわけでございますが,本県の場合には,270~280頭でございます。そういうわけで,本県の場合には,今委員が言われるように,飼養頭数なり,粗生産額なり,それから農家戸数において,全国2位,3位とやっているわけでございますが,そういった面におきますと,中小規模の問題等もございますが,非常に普遍的に飼われているのが茨城県であろうという感じを持つわけでございます。  実は,そういった中において,今,委員が言われたように,これからの飼養頭数の問題でございますが,180万円なら180万円と想定をしまして,その中で,先ほど申しましたように,系統豚の問題もございます,実は,先ほども申しましたように,ローズポークの基礎豚になるものは系統でございますが,これを,来年度,完成させまして,茨城県のつくった系統豚の普及を強めながら,生産性の向上等を図って,肉質の向上等を図っていきたいと。この計画等につきましては,平成12年度を目標にしまして,飼養頭数の半分と考えているわけですが,そういうわけで,この系統豚を基礎にしまして,維持増殖なり,あるいは1代雑種とかをふやしまして,品質の高い,そして生産性の高いものをつくっていきたいと考えております。  以上でございます。 124 ◯小林委員 確かに,これは,63ページ,補正でも,系統豚供給体制整備事業,事務費となっていますが,3,110万円ほど補正で見込まれているわけですが,確かに,ローズポーク,ガイドプランが立っていたわけでありますが,少なくとも今の状況からいけば,確かに,畜産農家の後継者の問題も減っていきますと,ますます,豚を育てて,金が入らなければ,農業全体ですけれども,後継者育成問題を議論する,これは,毎回やられていると思うのでありますが,やはり,農家の収入がふえるということが基本になると思うのです。ですから,この全体10年間ぐらいの豚の減り方を見ていきますと,養豚の戸数の減り方,あるいは飼養頭数の,トン数の減り方などを見ていますと,今言ったような形だけで,全国有数の養豚県の行政のあり方としては追いつかないのではないかという懸念をいたします。  確かに,ローズポークも大分たちますね。ですから,一つのことを決めて,進めて,行政が展開したら,それだけではなくて,別な角度から,系統豚の供給,御報告にありました,補正にも載っておりますが,これは,事務費となっておりますが,そういうものを新たに考えていかなければならないのではないかと,非常に懸念するわけです。その辺についてはどうでしょうか。 125 ◯飯塚畜産課長 今,系統豚の問題とは言いましたが,茨城の実態等を見ますと,特に都市化の進展等が進みまして,そこに,地域住民と調和のとれた環境の問題とございます。嫌われない畜産としてやらなければ,今後の畜産の経営,特に養豚問題等については発展できないと思うわけでございます。そういうわけで,今後,生産性の向上も当然でございますが,肉質の向上も当然でございますが,地域社会と調和のとれた形の中でもって,環境の保全の問題等についても,整備を進めていかなければならないだろうと感じているわけでございます。  ただ,茨城県の実態等を考えてみますと,都市化が進展しまして,県西,県南,鹿行の問題等もございますが,全体的に,そういった地域には,都市化の進展の問題とか──特に霞ヶ浦周辺の中に養豚が多いわけでございます。本県の飼養頭数の70%が霞ヶ浦周辺の41町村にあるわけでございますので,そういう点につきましても,今後,環境保全の中には移転の問題等もございますが,そういったものを含めながら,今後,進めていきたいと考えております。 126 ◯小林委員 確かに,本県の場合には,社会環境,都市化の現象が変わってきておりますので,養豚農家の苦しい点はわかるわけで,ですから,経営のあり方も含めて,集中していくとか,そういう飼育のあり方等については,研究をしていかないと,せっかく努力してきたものがどんどん減っていくということになってくると思います。  今,肉質のお話がございました。私も,4年前だったと思いますが,県議会からヨーロッパ,ECへ行きまして,スペインでは,スペインの肉は余りよくないといわれるので,ピレネー山脈の人はドングリだけで豚を育てている。屠畜場へ行ったものですから,やっている後,いかがですかと場長からドングリで育てた豚肉を出されたのです。ちょっと手がつかなかったのでありますが,やはり,品質の改善などでは,スペインの肉は,ECの市場の中では,大変肉質が問われておったのです。そういうものを研究しているということで,肉質の問題で,日本とは気候も違うし,さまざまな環境があると思うのでありますが,そういう経営の形態のあり方,あるいは肉質についても,そういう研究,そして農家への指導というものを,これから考えていく必要があるのではないかということを申し上げておきたいというふうに思います。  もう一点でありますが,来年,緑化フェアが開かれるわけです。茨城県には,植物園,フラワーパークがあるわけですが,私の方へ来ているのは,通年で開園時間を決めているわけです。ですから,閉園の時間,今は午後4時ですか,多分,これは,大勢の人は子どもを夏休みに連れて行って,午後4時になるともうお帰りくださいというアナウンスが鳴ってしまって,もっとゆっくり見たいなと思いつつも,間もなく駐車場を閉めますのでお帰りくださいとか,さまざまな放送がなされるということなのです。これは,何とか,サマータイムだけでも延長してもらえないだろうかということが私のところへ来ています。当然,来年,緑化フェアでお客さんが来られるわけでありますから,あの期間はサマータイムには入りませんが,やはり,そういうものを考えて,県民の声ですから,これらについて,せっかくつくった植物園であり,フラワーパークですから,評判もいいわけですから,そういうものについての閉園時間の問題について,サマータイムだけでも延長があっていいのではないかというふうに思うのですが,その辺,いかがでしょうか。 127 ◯鯉渕園芸蚕糸課長 フラワーパークにつきましては,夏が午後4時半,それから,冬になると午後4時ということで,現在,運営をいたしております。いろいろな事情がございますし,今度の緑化フェア関係からいいますと,まだ夏時間に切り替える前の段階だと思いますので,そのあたりは,従業員の対応その他を考えて,どういうふうにできますか,検討させていただきたいと思います。 128 ◯小林委員 勤務の形態もあるでしょうけれども,通年というのではなくた,サマータイムに子どもたちを連れて県民もたくさん行っているわけです。そういうものは行政は柔軟に対応して,県民に喜ばれる,あるいは県外から来て,茨城のフラワーパークへ行ったらよかったというような,県にやる気だと思うのです。そういう点で,検討でなくて,やるということで,ひとつ頼みます。 129 ◯鯉渕園芸蚕糸課長 先ほども申し上げましたように,現場の対応ということもございますので,お言葉でございますけれども,十分検討させていただきます。 130 ◯冨山委員長 ほかに。──野口委員。 131 ◯野口委員 午前中,農地部の方で質問に立ったのですが,減反対策については農林部だと,こういうことなので,引き続き,同じ問題だから,聞きたいと思っております。
     前にも,農林部の方でちょっとお話をしたのだけれども,佐川急便のゴルフ場の問題,問題はそれですが,水海道市の豊岡町丙,丁,坂手町,篠山,飯田山,貝置,そこの問題でございますけれども,午前中もお話をしましたが,仮登記をしているものが約30町歩あると,そのうち水田,畑が25町歩だということで,この減反について,さっき言いました地域で,細かい明細がわかりますか。減反を何地区で何ぼやったと,細かい地名,地番までわかりますか。 132 ◯柴田農産課長 転作につきましては,農家と,それから,転作田1枚1枚を特定しなければいけないということで,ですから,これについては,私どもの方に上がってきておりませんので,市町村が確認する際に,地元で,現地や町内,そういうところでやっております。  それと,余計なことかもわかりませんが,個人情報でございますので,市町村でそこを出すかどうか,県では,公文書公開条例で個人の情報は公開,開示しない,こういうことになっております。 133 ◯野口委員 開示しないということになると,個人的に聞かなければならないということになりますか。だから,県でも,そこらが役所と私たちの考え方が違うのですが,これ,農地法違反ということになれば,個人で見つけたやつを──私は警察ではないから──個人で見つけて歩いて,これは,農地法違反ですよと,あるいは補助金問題に違反していますよと,こういうことになりますかな。県は,どこまでの調査ができますか。先ほどでいうと,個人情報でできないというけれども,それは何を起こしても,聞いてすらも何もわからないのではないですか。その2点をちょっと。 134 ◯柴田農産課長 その前に,転作の仕組みをちょっと説明しなければいけないのではないかと思うわけですけれども,転作の世界には,水田に水稲をつくらないで,麦とか大豆をつくる一般的な転作というのがございます。これは,奨励補助金が出ます。それと,あともう一つは,昔,休耕というようなやり方だったのですが,水田を農協等に預けて,それで保全管理をしてもらう,これも3年間は奨励補助金が出るということになっております。それを過ぎますと,4年以降は,補助金は出ないけれども,一応,転作の面積をした,この市町村はこれだけ達成したと,こういう面積カウントになると,大きくこの3つの形態があるわけです。まだ,そのほかに,つぶれたところの,農地転用等があったものについては,これは,面積をカウントする道等もございますが,大きくはこの3つかと思います。 135 ◯野口委員 そうしますと,町とか市で,行政機関で,これだけを転作しましたよということになれば,県は黙って,補助金を出したり助成するんですか。 136 ◯柴田農産課長 転作のやり方は申し上げなかったのですが,農業者は,例えば,県が12月ごろ,目標面積を市町村に配分します。それを受けて,市町村は,1月か2月ごろ,部落座談会等を開いて,集落なり農家に目標面積を下ろします。それに基づきまして,農家の方は自分で,どこの田んぼのどこを転作したい,こういうふうに申し出ることになっております。例えば,保全管理の場合ですと,その計画書,どこの田んぼを保全管理しますということで,農協に8月1日までに預託契約というものを出して,そういうことをとりあえずしておきます。そうしますと,あとは,その計画書にのっとって,そのとおりの転作をされているかどうか,それから,保全管理がされているかどうか,これは,国の要綱で決まっておりますが,市町村,農協,それから農業共済組合等が4~5人がチームを組んで,8月1日を基準日として,その前後で現地確認をすると,こういうことになっております。ですから,県はそういうことを確認したものを,コンピューター処理ということですか,確認して,そのまま実績ということになる,こういうことでございます。 137 ◯野口委員 裏を返せば,現地を調査をして,総和なら総和町から何ヘクタールだと出せば,県は鵜呑みにするということに解釈していいんですか。 138 ◯柴田農産課長 今,市町村の確認は,現地確認というのが8月1日前後で現地を確認,その前に,その農業者がそこの土地を持っているかどうか,その土地が,例えば,権利移動されているかどうかというのは,あらかじめ現地を確認する前にチェックしておくわけです。そういうことですから,その農家が確かにその土地について権原に基づく使用収益権があって,しかも,今,そういう現地では転作が行われている,こういう確認をして出てくる,こういうことでございます。 139 ◯野口委員 私も農家だからよくわかっているんですよ。転作は,これだけ,何番地をやりますよと,例えば,1畝でも違っていると,あなたのところは違っていますよと役場から通知が来るんです。だから,役場に基本台帳というのはあるわけです。それが取れないというのは個人のあれになりますか。 140 ◯柴田農産課長 野口委員,直接農業者をやっていておわかりかと思うのですが,やり方は,今,そういうことでチェックをされて,十分,現地でもそういう行為が行われているときちんと確認されて,こういうことで,あとは,いろいろ金額等がありますので,公開条例では,個人に係る情報ということでございますので,農家に大変苦労をかけてやっていただいている手前,あからさまに出すのはいかがなものかということでなっております。 141 ◯野口委員 金額を幾らもらったかというのではなくて,何番地のところだけは休耕していますよということは取れるでしょうよ。委員会で必要としても取れないの,それは。どうも,私は不思議だと思いますね。何番地と何番地,役場へ行けば一覧表があるんですよ。だれそれのところにはどれとどれが転作しているということがわかるんですよ。それは,県庁でもって市町村にこれだけ教えてくださいと言っても教えなくても構わないの。何でもそうなっているの。  だから,私は常に言っているんですよ。この前,厚生経済を去年やっていたんですが,部長さんに聞いたんです。部長さん,現在の経済の状態はどうなっているんですか,未来はどうなっているんですかと言ったら,非常に底堅いというんです。私らが東京へ行って聞いているのは,日本の経済なんて,底堅いということはあり得ないんです。そうしたら,今度,バブルがはじけてバーッとなってしまったでしょうよ。今になって,みんなが,これは大変だ,大変だとやっているでしょうよ。それと同じことなんです,これは。苦労して初めて,私は,聞くからには聞くだけのことがあるから聞くんですよ。だから,役場へ行けば,この4地区なら4地区には,ほかを教えろというのではない,この4地区が必要だから聞くのであって,その4地区の一筆調査というのはできるわけです。役場では簡単にできるわけです,こんなのは。私らにも,1畝違ったって,あなたのところは違っているから直しなさいよと来るんだから。それだけに台帳というのはあるわけですよ。あるのが取れないというのは,個人情報の公開はだめだという言いぐさは私はないと思っているんです。だから,どんどん私は聞いていますよ。 142 ◯柴田農産課長 転作という世界は,農家の理解と協力ということで台帳をやっております。そういうことでございますので,農家にはとにかく迷惑のかからないような格好でやりたい,そういうことと,そういうこともあって,私どもとしては,県には特に信頼関係の上にやっておりますので,全部,段階を踏んで確認されたものが上がってくるというか,その数字だけで何ぼ転作したという格好になります。ですから,市町村には野帳等があるかと思いますけれども,今申し上げたような関係で,市町村にその旨の協力が得られるかどうか,これは,私どもの方としては,あくまでも公開条例の範囲内で考えざるを得ないのではないかと,こういうふうに思います。 143 ◯野口委員 別に私は,あそこの家は何番地にどれだけの転作をしたと確認して,それで,補助金なら補助金をもらっているわけだから,助成金をもらっているわけだから,それが教えられないという話はないと思うんです。それは,金額まで教えろというのではなくて,何番地はこういうことで転作とか休耕に出しますよと,それぐらいはわかると思っているんです。もし,わからないと思っているのなら,私が行って聞いてきますよ。 144 ◯柴田農産課長 水海道のその地域,先ほど来申し上げておりますように,ほ場の特定をしなければいけないということが一つございます。私,考えるのに,そこが草ぼうぼうということなのかどうか,その辺ちょっとわかりませんが,先ほど申し上げましたように,転作の仕方の保全管理田,奨励補助金が出ているかどうか,それから,あともう一つは,先ほど来申し上げておりますように,補助金は出ていないけれども,保全管理になっているものがある。水海道,この近所,保全管理の状態のものが非常に多いのです。昭和50年代からずっとやってきておりますので,考えられる中には,補助金が出ない,カウントだけの保全管理であるという感じが一番しているところでございます。 145 ◯野口委員 何が恐ろしくてそこまでしか言えないかわからないけれども,私は,保全管理でも何でもいいんです。転作をしたとか休耕したという明細を私は知りたいんです。なぜならばというと,先ほど申し上げましたとおり,これは,農地法違反と,こういうことがあり得ると私は考えているんです。午前中の答弁では,停止条件付き仮登記ならば違反にはならないと確答を得たわけです。それと絡んでいるから聞くんです。それは午後の分だと,そうでしょう。だから,それは午後の部に聞きなさいというから午後の部で聞いているわけなんです。だから,停止条件付き仮登記ならば農地法違反ではないと,こういう確答を得たわけです。これは,再び聞き直したんだから。そのために私は聞いているんです。 146 ◯柴田農産課長 ちょっと答弁の中で誤解があったかと思うのですが,その地域という段階では,場所を特定しなければいけないというのは必要なわけです。それと同時に,停止付き仮登記とか何とかとおっしゃっておりますけれども,8月1日現在で農地法上の手続がきちんととられているか,使用収益権があるかどうかというのが基本になりますので,ベースになりますので,その件の状態になっていると思います。  それと,あとは,プライバシーに係る個人情報でございますので,これは,公開できないということでお願いしたわけでございます。 147 ◯野口委員 なんでプライバシーに関係するの,これ。私が言っていることは,この5地区の休耕,転作しているところの個人と地番を出してくださいと言っているのに,なんで,プライバシーじゃないでしょうよ,役場へみんなが申告しているんだもの。そのとおりやっているわけでしょう。それが電算機で上がってくるか何かわからないけれども,幾ら金をもらったかと聞いているんじゃないよ,私は。 148 ◯柴田農産課長 では,今の質問を整理いたしますと,水海道のある地域の何ヵ所かありますと,そこで保全管理の状態の転作の一覧表を出してほしいということになりますか。転作とか,そういうものを打ち出したものがどうかということですね。 149 ◯野口委員 そうそう。 150 ◯柴田農産課長 第1点としては,地番まで入ったものについては,私どもの方には来ていないということでございます。 151 ◯野口委員 役場へ行けば地番はあるんですよ。 152 ◯柴田農産課長 そこは,市町村の確認野帳というか,計画書と確認野帳が一つになっておりますから,そこの段階の問題ということだと思います。その辺につきまして,市町村とも相談もしなければいけないことだろうし,それから,国とも検討させていただきたいと思います。 153 ◯野口委員 そんな大きな問題じゃない。                〔「休憩」と呼ぶ者あり〕 154 ◯冨山委員長 暫時休憩いたします。                 午後3時19分休憩      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                 午後3時29分開議 155 ◯冨山委員長 休憩前に引き続き再開いたします。  柴田農産課長。 156 ◯柴田農産課長 長時間,大切な時間を使いまして,大変申し訳ありません。説明不足等がありまして,誤解を招いたことはおわびしたいと思います。  先ほど来お話がありましたように,県には公開条例等がございますので,その範囲内で対応しなければいけないということでございます。それから,関係市町村にそういう条例があるかどうか,そういうこともございます。そういうことでございますので,関係市町村とよく相談してみて,それから,野口委員の御意見などを後日お伺いして,適切な対応をしていきたいと思います。 157 ◯野口委員 それはそれで結構です。  次に聞きたいことは,これは,大きな問題だと思っているのですが,農民が一番苦しんでいることは,このままでは経済が成り立たないと,それが根本なのです。私は好きで農家をやってきたわけですが,では,今の農家で食っていけるかというと,なかなかこれは難しい。世間を歩いていろいろなことを聞くと,困ってしまった,せがれもいなくなってしまう,孫もやらない,一体,だれが農家を支えていくのか。国は,稲作農家だったら10町歩ないし20町歩,今の金額にして20町歩買えといっても,これは,大変な金です。だから,どうしたら食っていけるのか,この先,どういうふうな農家が生きられる道があるのか,一つ,簡単で結構だから,部長の考え方をお聞かせ願います。 158 ◯松丸農林水産部長 この前の6月の委員会でも,野口委員の方から,21世紀,これから10年後,どういうような経営になるのかというようなことを聞かれたわけでございます。そこで,国の方で,農業政策,農村政策の方向というのが,今,検討されていると,それも発表されたわけです。そういうこともありますけれども,確かに,野口委員が言われる農業で食える経営とはどういうことかというようなことでございますけれども,経営形態によっても随分違います。集約的な経営があるし,土地利用型経営がありますし,それによって,それぞれの経営の方式がそれぞれ違いますので,一概に,どうしたら農業だけで食える経営になるかということは,ちょっと説明しにくいかと思いますけれども,例えば,土地利用型農業というようなことで考えますと,今,国の方で提示されましたように,いわゆる個別経営体では10~20ヘクタール,それは,いわゆる稲作,それから複合,稲作にプラスアルファの経営でやっていくというような方向で考えていきたい,そういうようなことが示されたわけでございます。  県といたしましても,そこら辺を十分考慮に入れまして,本県の農業をどうしたらいいか,特に,うちの方の農業振興の基本方策では,一応,1,000万円と農業振興予算に出ていると思いますが,規模は10ヘクタールというようなことで示されております。その方向に従って,我々も推進していかなければならないと,このように思っております。  それから,集約関係など,いろいろありますので,例えば,野菜とか花とか畜産とかありますので,ちょっとここで一言というわけにはいきませんので……。 159 ◯野口委員 部長が言っていることはわかるんですよ,私も農家だから。わかるのだけれども,私たちも,個々の家を歩くと,百姓は将来どうなるんだ,本当に食っていけるのか,先生と,こう聞かれると,私らにも本当に困ってしまう問題がたくさんあるんですよ。豚を飼え,豚を飼えといって,ほかでは臭い,臭いといって追い出しがかかっているんでしょう。それから,環境破壊の問題もあるし。だけれども,基本の考え方だけは,どうしても農家を生かさなければならないという基本的な考え方がないと,ますます悪くなってしまうのではなかろうかと。それを,教育面なり座談会なり,いろいろな部面で希望が持てるようなことを言わなければ,だんだん落ち込んでいってしまうのではないかと,私は心配しているんですよ。だから聞くわけなので,この辺で結構です。 160 ◯松丸農林水産部長 例えば,今申しました土地利用型ではそういうようなことですが,そういうことになりますと,やはり,若者が農業をやりたいというような環境づくりということになりますと,規模の問題もあるし,それから,あとは,省力化の問題もあります。いわゆるなるべく手間を省く。これは,機械やいろいろな農業技術開発というものが絡んできますけれども,それとあわせまして,そういうようなことを考えております。  それから,もう一つは,その人たちがなるべくゆとりを持った,なるべく高い所得の水準の実現できる農業ということになると思いますので,そういうことで規模拡大ということを言ったわけでございます。  それから,もう一つの問題は,この前,常井委員の方から話がありましたように,法人化の問題という問題があると思います。法人化の問題というのを,やはり,これからは考えていかなければならない。それはどういうことかといいますと,だんだん規模が大きくなりますと,経営の責任というのをはっきりしなければならない。それから,それぞれが役割分担を明確化して,企業とそれぞれがお互いに確立をとれるような農業というようなことも考えなければならない。それから,経営の継続性という面からいっても,法人化というのはなかなかいいのではないか。  そういう面でいろいろ考えまして,そういうものを含めて,これから考えていきたいと,このように思っております。 161 ◯冨山委員長 常井委員。 162 ◯常井委員 話を取り返すわけではありませんけれども,部長さんは,いろいろ経営形態によって違うと言っています。それから,1,000万円ということが大体の目標だと言っています。本当にそのとおりだと思うのですよ。だから,例えば,水田を20町歩つくって,果樹園を2町歩つくって,花を1町歩つくってと,それで当たり前の収入が得られると,そういうようなことは後から来るものなのです。だから,収入をまず先に,例えば1,000万円なら1,000万円の収入のある農家が確立されれば,それで生活というものは,他の産業に就いている産業人と同等もしくはそれ以上の生活が確立されますよと,こういうような説明をすれば,おのずと,今度は,経営形態の中で,例えば,梨をつくった,スイカをつくったとか,果樹園をつくった,あるいは多角的に輪転作を自在に持っていった場合でもどういうふうになっているか,農業の機械がどうのこうのと,それは具体的に出てくるわけです。だから,1,000万円農家を確立したいと,こいうようなことであれば,例えば,夫婦共稼ぎのサラリーマンが1,000万円取っているとすれば,それに匹敵するとか,それに機械化とかいろいろありますから,農家は資材がかかります。それに1,200万円とか1,300万円とか。だから,まず,金額で締めくくればいい。  話はいろいろだけれども,農業というものは,想像がつかないような哲学的な問題がありますから,農民魂というのは,四季の中で生活しているわけです。もうかる,金になる,ならない,そんなことは全く,利害損失は関係なしに,働くことが真の農民なのです。丹精というもの,それが真の農民魂,自然とともに生き,ともに闘う。闘いながら生きていく,それが農民の精神でしょう。そうすると,それは,例えば,うちのおっかあに例えれば,去年,うちの隣である老人が,畑の中で,暗くなって,雷さまが鳴ってきて,豪雨の中で,畑から帰って来ない。かごをしょって畑に行って草取りをやっていた。ところが雷,豪雨の中でうつぶせになって,畑の中で死んでいた。せがれがある会社から帰ってきてみたところが家にいない。電気もついていない。それで騒ぎになって,畑に行っているんじゃないか,どこの畑にいるのかわからないと,一生懸命にせがれが探しに行ったら,畑の中で死んでいたのです。もう60歳以上が老人と言われるのが,今,鍬頭ですから,その人は80歳ぐらいになったでしょう,それでも鍬頭なんです。それで死んでいた。それで私は,うちの家内に,百姓をやって,婦人活動やいろいろなことをやっているから,そんなにはりこんで遅くまで,暗くなるまでいつも百姓をやっているから,そんなにはりこんでやってと,いや,だれさんと同じで,亡くなった人も,農民が畑で死んだのなら,それは本望じゃないか,おれも田んぼで,畑で働いて死ぬなら本望だ,モノ,カネじゃないと,そう言うのです。そういう人がいるんです,いくら言っても聞かない。うちの家内だって聞かない。夢中になって,汗だくになって,夕方暗くなってから草刈り機を車につけて畑から帰ってくる。そういうようなことがあるから,必ずしも利害関係ばかりではない。あるいは,自分の財産保全のために汗水流しているかもしれないし,だが,理想的な,実際の均衡のとれた社会的,文化的,経済的な地位の,他の産業に従事する者の生活水準を確保するなら,やはり,理想的な,経済面でいうならば,私は1,000万円だと思うのです。そういうようなことが具体的に言われれば,私はいいと思う。それに沿ったいわゆる県の行政の指導計画というか,そういったものをつくられれば理想です。何においても,すべて同じだと思うんです。私の見解はそういうことです。 163 ◯冨山委員長 ほかに。──西條委員。 164 ◯西條委員 簡単に,一つだけお伺いをさせていただきたいと思います。  今,環境問題が大変議論をされて,今ほどもお話がありましたけれども,ちょっと角度を変えて,鳥獣に関してちょっとお尋ねをさせていただきたいと思います。  御案内のように,鳥獣保護法というのがございますけれども,鳥獣保護法の中で,茨城県の中で,それに該当する鳥獣,特に鳥の方について,あるかないか,お教えをいただきたいと思います。 165 ◯大久保農林水産部次長兼林政課長 鳥獣で保護に該当するものがいるかどうかというお尋ねでございますが,これは,相当の数がおります。 166 ◯西條委員 具体的に,大ざっぱで結構です,特に多いものについてで結構でございますから,どこに,どのように,県内で分布しているか,お教えをいただきたいのです。 167 ◯大久保農林水産部次長兼林政課長 本県は,霞ヶ浦がある関係もございまして,非常に鳥の生息は多い県でございます。また,裏を返せば,それだけに狩猟者も全国一番だと思います。1万3,000人か4,000人おるかと思いますが,そういった中で,何といいましても,本県の特色はカモ類ではないかと思います。それから,そのほかに,海岸線を持っております。湖沼が非常に多いということもありまして,渡り鳥も非常に多いというようなことで,ここで何種ということはちょっと,手元に資料がございませんが,これは,当然,生息調査というのを毎年やっておりまして,ことしはカモが何羽来た,それから,そのほかに何が何匹いるということは全部つかんでおります。ただ,手元にちょっと,今,調べればありますけれども……。 168 ◯西條委員 具体的に,鳥獣のそういうものに対しての保護対策というものは,今,とられておられるのか,おられないのか,お教えください。 169 ◯大久保農林水産部次長兼林政課長 鳥獣保護法に基づきまして,現在は,第7次の鳥獣保護計画となっております。ちょうど,昨年樹立いたしまして,今年度からなっておりますが,お尋ねの,まず,鳥獣を保護するために鳥獣保護区というのがございます。保護区のさらに上には特別鳥獣保護区というのがございますが,これらについては,市町村,あるいは受益者の意向を踏まえまして,地元で公聴会等も開きまして,利害関係者を入れた中で,その鳥獣保護区にするかどうかというのを決定されていくわけです。  第7次につきましては,もう既に昨年立てまして,現在,進めている中でございますが,当然,進めている中でも,その年によって,また,事情が変わってくるときがございます。したがいまして,計画どおりにすべてをやっているということではなくて,そういった要請が出てきたときに,保護対策を,また,さらに講じるというふうなことでございます。 170 ◯西條委員 今おっしゃられるように,確かに,環境が変わったり,その地域のいろいろな状況によって保護区域というのが変わるというのは,今の現状かと思います。  そこで,実は,なぜ,そのお話を申し上げたかと申しますと,波崎の海岸なのですが,最近,そういう渡り鳥を含めた鳥類が非常に多い,湖岸のいわゆる利根川沿いにも多いわけでありますけれども,日本に,大体4万人ぐらいの愛鳥会の方々がおられるというふうにお伺いいたしておりますけれども,特に,その4万人のうち2万人は関東に集まっているという話をお伺いをいたしておるわけでありますけれども,その方々の代表者が,先日,私のところにお見えになりまして,特に波崎というところは,そういった意味では非常に貴重なところであると,こういうふうな話が出まして,そういう生息地みたいなものをつくってもらいたいと,県の方に参りますと,各課,例の縦割り行政の関係で,あっちに行けばこっちだと,こっちに行けばあっちだというようなことで,全然らちが明かないということで話がありまして,これから,そういうものを具体的に考えていっていただきたいと,というのは,環境問題の中で,先ほどもお話が出ましたように,山なり,あるいは水,空気というものを守るということは,当然,人間にも,あるいは動植物を守ることにつながるわけでありますけれども,具体的に,審議会の中で出たことが必ずしも,反映されて,動植物を守ることにつながっていないと。  ちょっと話はそれますけれども,私どもの地域などというのは,皆さん,御案内ないかと思いますけれども,私自身もびっくりしているんですが,タヌキだとかキツネがまだいるような状況でありまして,そういうものが人工的につくった地域の中で生息できるような地域も,やはりこれからは必要なのかというふうに考えておりますけれども,そこら辺,これからの見通しというか,考え方があれば,お伺いをさせていただきたいと思います。 171 ◯大久保農林水産部次長兼林政課長 実は,昨年の10月ごろだったと思いますが,愛鳥会の方から,確かに,あそこにはシギチドリ,それから,カモメですか,こういった鳥が非常に飛来してくる。そういったことで,ぜひ,その地区を,愛護地区といいますか,保護区といいますか,そういう形で保護しようではないかという話がございました。そのときは,恐らく,窓口がどこかわからないということだとすれば,私どもの方がいけなかったのですが,そういうことでなくて,鳥獣行政に関しましては,現在,我々林政課が全部引き受けております。したがいまして,すぐ総合事務所の方に下ろしまして,さらに,町の方にもお願いいたしまして,そういう要望があれば,我々としては,逆に,幾つでも,多くしたいところです。  ただ,これは,利害関係がありまして,例えば,お魚の来るところ,釣り場にそういったものがいいのかどうかということになると,いろいろございますが,そういった利害関係も含めて,調整の上で,今後は対応していきたいと思っております。 172 ◯西條委員 わかりました。要望ですけれども,今おっしゃられた,例えば漁港などというのは,その土地をそういう形で利用することによって,一次産業の漁業関係者が即影響があるということであれば,死活問題にかかわる問題でありますから,そこら辺も含めて,共存共栄というか,そういう形ででき得るならば,ひとつ,検討をしていただきたいと,要望で結構でございますから,ありがとうございました。 173 ◯冨山委員長 はい,ありがとうございました。  ほかに質疑はありませんか。                〔「なし」と呼ぶ者あり〕 174 ◯冨山委員長 ないようでございますので,以上をもって終了いたします。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 175 ◯冨山委員長 これより,議案の採決を行います。  第134号議案中農林水産部関係,第138号議案,第139号議案,第156号議案,報告第8号別記1中農林水産部所管事項,別記2,以上5件について,原案のとおり可決または承認することと決するに御異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 176 ◯冨山委員長 御異議なしと認め,本県は原案のとおり可決または承認することと決しました。      ─────────────────────────────── 177 ◯冨山委員長 農林水産部関係の請願は,今回,付託されておりませんので,農林水産部の審査は以上で終了いたします。      ─────────────────────────────── 178 ◯冨山委員長 続いて,閉会中所管事務調査事項の決定を行います。  本県につきましては,前回同様,お手元へ配付いたしました一覧表に記載の5項目といたしたいと存じますが,御異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 179 ◯冨山委員長 異議なしと認め,さよう決しました。  つきましては,今後の委員会活動でありますが,10月2日に鹿行方面,10月15日に県南方面,11月9日,10日の2日間にわたりまして県北方面の調査を行います。お繰り合わせの上,御参加くださるようお願いいたします。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 180 ◯冨山委員長 以上で,すべての案件の審査を終了いたしました。  審査結果の報告につきましては,委員長に御一任いただきたいと存じますが,よろしゅうございますか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 181 ◯冨山委員長 御異議なしと認め,さよう決しました。      ─────────────────────────────── 182 ◯冨山委員長 以上で,委員会を閉会いたします。  長時間,御苦労さまでございました。                 午後3時51分閉会 Copyright © Ibaraki Prefectural Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...